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カテゴリ : 
執筆 : 
iceclimber_msc 2011-2-28 10:00
日程:2011年2月4日(金)夜発?2月5日(土)
山域:南アルプス 日向沢左岸大ナメ滝
山行形態:アイスクライミング
メンバー及び役割:古屋(CL)・羽生田(SL/記録)

記録:
22時30分、新松田駅に集合して古屋車にてビバーク地の道の駅はくしゅうへ向かう。 翌朝、さくっと朝食を済ませて車を走らせる。天気は晴れ。サントリー白州工場手前の交差点を右に入り林道の奥へと進む。車止め終点に駐車し、8時前に出発する。林道を歩くこと1時間20分ほどで堰堤につきあたる。日向沢の出合を探しながら右岸を進むが若干わかり難く、行き過ぎてしまい30分ほどロスする。9時20分、仕切りなおして日向沢に入渓する。
左に曲がりだしたあたりから左岸の凍った部分を選んで上る。1時間もすると気がつかないうちに傾斜はきつくなっており、中腰で上る感じでとても疲れる。遠くに見えていた氷柱がだんだんと近づいてくる。喘ぎながら上っていると時折「ブウ?ン?」と音がした。小休止の後は右岸により上がる。またまた「ブウ?ン?」とアブのような羽音をたてながら谷筋を小石が勢いよく通過。落石の頻度が多いと感じる。古屋さんのリードで1ピッチ登る。さらに登るべきか迷うが左岸へトラバースして下ることにした。今度は羽生田のリードでトラバースし、古屋さんが登ってくるのを待つ。
11時半ばアクシデント発生!前かがみになって解除の作業をしているいる古屋さんにふた拳大の落石が直撃、左あご付近を裂傷する。トラバース後、傷の具合を確認しながら応急処置をした後、13時過ぎ、懸垂下降で左岸よりを下る。下で待つ古屋さんの近くを左の沢から繰り返し落石が襲ってくる。2本目の懸垂下降は、うまい具合に斜面に凍りついていた流木に捨て縄を施して下る。この間にも小石大の落石がメットの天辺を直撃してくる。ほうほうのていで落石がこない斜面までひたすら下る。駐車場に戻り16時前には車に乗り込んだ。新松田へ戻り、当日の内に病院で怪我の手当てができてひと安心した。
後で11時台に地震があったことを知る。落石のきっかけは地震によるものか、気温が上がってきたせいかよくは解らない。気候が乾燥しているせいだろうともいわれたが崩壊地のアイスは怖いと学んだ。日向沢へのアプローチは良いので左岸の手前の沢や林道に面した沢に上るのがよいかもしれない。
一瞬の出来事で痛々しい大怪我を負ってしまったが一大事には至らなくて本当によかった。




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