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hirokoji8806 2008-11-29 0:00
日程:11月29日(土)
山域:丹沢/水無川流域モミソ沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:須藤(CL)、山本(SL)、羽生田、戸田、白川(記録)
記録:
 列車が秦野駅を過ぎた頃、突然気がついた。アイゼンがない!ザックを開けるが、手に取った記憶がないのだから、入っているわけがない。今日の目的はアイゼントレーニング。いっぺんに気持ちが落ち込んだ。
集合場所の渋沢駅で事情を話すと、「せっかく来たのだからいきましょう。懸垂岩の訓練のときは貸しますよ」とおっしゃる方や、「沢は靴でいけるから」とのリーダーのお言葉に押し出されてバスに乗り込んだ。車窓から見ると丹沢山塊の頂上付近を黒っぽいガスが覆っていた。皆さんといっしょに行けるのはよかったものの、入れ忘れたことが悔やまれて、気持ちは重かった。
8:30過ぎに大倉バス停出発して、9:30にモミソの懸垂岩に到着した。すでに10名余のパーティーが登攀訓練を行っていたため、先に沢トレーニングをやり、戻ってきたときに使えるなら岩トレを行おうということになった。大岩の左側の狭い沢。以前登攀訓練で何度かすぐ横を通っていたのに、これがモミソ沢とは気がつかなかった。
 10:15入渓。入ってすぐの滝は巻いた。重登山靴なので水にぬれるわけにはいかない。その後は、落ち葉の絨毯。足を置くと水がにじみ出てくる所はあったものの、冬枯れで水量もたいして無く、岩についている緑や黒の苔にすべらないように気をつけながら進んだ。
 冬山のためのトレーニングなので、皆手袋をして登ったが、厚手の手袋に重いザックと徹底した装備で臨む羽生田さんの姿に、雪山への意気込みを感じ、スキルアップのためには1つ1つの機会を大事に利用してしてということを学ばされた。岩肌のわずかな出っ張りにアイゼンの前爪を引っかけて、するする上る皆さんであったが、重登山靴のみの私はつま先が外れそうで、はらはらすることもあった。
小さな沢だけに、距離もそう長くはない。12:00に最後の大滝に来て、ロープを出すことになった。羽生田さんがハンマーでハーケンを打ち込んでセルフを確保し、須藤さんがリードで上った。淡々と上っていく須藤さん。しかし、終点の少し手前あたりは難しいようで、無念そうではあったが、残置のシュリンゲを手にして上り、さらにその上にあったハーケンに、私たちのためにヌンチャクをつけてくれた。
下から見ているとわからなかったが、フォローでその場所まで登ってみると傾斜があって、人工の手がかりがないと通過できなかった。全員が登り終わったのが12:45。この大滝の上はたいしたことはないということだったので、同じ道を下った。狭い沢は相変わらず薄暗かったが見上げるといつしか青空になっていた。途中の懸垂下降は3回。懸垂岩に戻ったのが14:55。朝いたパーティーが、続けて救助訓練をしていたので、装備を解いて帰ることにした。

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