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カテゴリ : 
執筆 : 
 2009-1-24 1:50
日程:2009年1月24日(土)
山域:丹沢・大山北尾根
山行形態:ハイキング
メンバー及び役割:菅原(CL記録),清水,西村,横山

 大山北尾根と豆腐料理。この企画に賛同した清水、西村、横山の三人が本厚木駅に集まった。本厚木駅から宮ヶ瀬行きのバスに乗る。煤ヶ谷のバス停から谷太郎川沿いの林道に入り、すぐに林道と分かれ、物見峠方面に向かう。集落の中の舗装路を上り、鹿柵の扉をくぐると、杉の植林の中のつづら折りの山道となる。杉林が雑木林に変わるとつづら折りの道も終わり、さらに進むと、林が途切れたところから江ノ島が見える。相模湾の海は薄っすらとオレンジ色に染まっている。大山三峰山への道を左に分け、さらに進むと、展望が開けたところからは横浜のランドマークや新宿副都心のビル群まで眺められる。
物見峠に着く。昔は、ここから黒岩まで物見沢沿いの道を歩いたのだが、今は、物見沢への下り口は通行禁止の看板が立ち閉鎖されている。黒岩へはいったん唐沢林道に出て歩かなければならない。林道への下り口は三峰山への急坂をほんの少し上った右側にある。
 小休止後、物見峠を出発する。長い急な階段を下り、舗装された林道に出る。空はどんより曇り、時折、雪片が風に乗って舞ってくる。林道を1時間ほど歩くと、左側に手すりのついた石段が現れる。一ノ沢峠への分岐点である。
 石段を上がり、荒れた道を登っていくと、十数分で一ノ沢峠に着く。大山山頂への道標はないが、ここから大山北尾根が南に延びており、樅の原生林が始まる。見事な樅の大木を見上げながら徐々に高度を上げていくと、樹木の途切れたところから丹沢三峰の山並みが眺められる。谷筋は白く、積雪がある。やせ尾根の急坂を登りきると、930メートルピークに達する。
 ここは広い平坦地になっていて送電線の鉄塔が立っている。「←県道」と書かれた札が杭につけられ、踏み跡が続いている。これを下っていくと地獄沢出合に出る。ここで休憩をとる。時折、雲の切れ間から日が差し、身体を温めてくれる。
 日が雲に隠れ寒くなる。身体が冷えないうちに出発する。これからが大山北尾根の核心部である。送電線の鉄塔から左に折れた急坂を登りつめると、ミズヒノ頭、西沢ノ頭と、二つのコブを抱えた大山北尾根がほぼ直線状に延びている。空は曇り、尾根の上部は灰褐色の霧でぼやけ、深山の趣がある。小雪が舞ってくる。ミズヒノ頭を越え、樹間越しに、三ノ塔から塔ノ岳まで、表尾根の山並みが眺められるところがある。
 続いて西沢ノ頭を越え、緩やかな尾根を登っていく。徐々に高度を上げ、灰褐色の霧の中に入り、雪が舞い続けている。踏み跡には雪が積もり、ところどころ薄っすらと白くなっている。木の根が露出し、網の目状になっているところが続く。横山が「北尾根って、いい尾根ですね」と言う。森林整備のためのモノレールの軌道が現れる。枯れ草に覆われた軌道沿いにしばらく登っていくと、軌道が途切れ、山頂が近づいてくる。雪は舞い続け、霧が濃くなる。霧の中、高い鹿柵が現れ、脚立が架かっている。この脚立で鹿柵を乗り越えると、間もなく電波塔のある山頂に出る。昔は、高い笹薮をかき分けて山頂に出た記憶があるが、今は笹薮がなくなっている。930メートルピークから山頂まで1時間25分の道のりである。
 今年の冬は雪が遅いのか、山頂に積雪はないが、電波塔の横のテーブルで休憩していると、雪がしんしんと降ってくる。静かな山頂であるが、身体が冷えてきて、熱燗と豆腐料理が恋しくなり、早々に下山と決める。表参道の尾根を下り、阿夫利神社下社に出て、女坂を下る。高度を下げると空は明るくなってきたが、雪は降り続いている。夫婦杉で降る雪は薄日を浴びてきらきらしている。大山ケーブルの追分駅に着く頃には雪は止み、下山を開始してから2時間後、私たちは豆腐料理の店「小川家」の門をくぐる。

コースタイム
煤ヶ谷バス停(8:27)?物見峠(9:50,10:04)?一ノ沢峠への分岐点(11:00,11:15) ?一ノ沢峠(11:28)?913メートルピーク(12:28,12:47)?ミズヒノ頭(13:08)?西沢ノ頭(13:30)?大山山頂(14:12,14:38)?阿夫利神社下社(15:50,16:00)?「小川家」(16:40,18:50)?大山ケーブル駅バス停(19:00)



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