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msc_kiroku2 2007-5-27 23:50
2007年05月26日(土)?27日(日) 山本・高森

今年1月の定例山行・北八ヶ岳は、まれに見る大雪に見舞われ、天狗岳北側の樹林帯で幕営した際、一晩で50?60?の降雪が有った。テント設営のアンカーに使ったピッケルが雪に埋もれて行方不明となり、皆で1時間ほど雪を掘って探したが結局見つけられなかった。そのピッケルは門脇さん所有のカドワックスで、そう簡単に諦める訳にはいかない、と言う訳で今回のピッケル捜索山行となった。

5/26 茅野発10:20奥蓼科行のバスに乗り、11:30頃歩き始める。予め雪の状況を山小屋に尋ねておいたのだが予想以上に残雪が多く、山本は持参した長靴に履きかえる。樹林帯の登山道は雪が腐り、雪解け水が川のように流れる。黒百合の小屋に着く頃には、高森のハイキングシューズとはドロドロになっていた。13:30黒百合を出てピッケル紛失現場に向かう。新緑が目に眩しく、春の日差しが柔らかいのだが、稜線を吹く風はひんやりとしている。天狗岳への急登手前の樹林帯を行くと、登山道から6?7m奥の木の枝に取り付けた目印の赤いシュリンゲがすぐに見付かった。樹林帯の中はたっぷりと雪が残っており、長時間の雪堀を覚悟しなくてはなるまいと、シュリンゲに向かって踏み込んで行くと、1月に幕営したスペースが確認できた。そして振り返ると、雪の上に誰かが今置いたばかりのようにピッケルが横たわっていたのだ。高森と二人で思わず歓声を上げる。こんなに容易く発見できるとは思ってもいなかった。実は山本は、見付からない方に100円掛けていたくらいだ。まさに今日来たのがタイミング的にぴったりだったのだ。暫し休憩を取り興奮を鎮めて、1月に断念した天狗岳に向かう。結構風が強く、急斜面には雪がべったりと付いており慎重に登る。14:55天狗岳山頂着。登山者が二人登ってきたが静かなものだ。白砂新道の上部にも雪が残り、トレースは無いようだ。16:10夏沢峠着。本沢温泉への下りも半ばくらいまで雪が残っていた。雪の消え方が例年よりもかなり遅いのではないかと思う。17:00本沢温泉着。早速幕営し、温泉につかると冷え切った手足も暖まり幸せな気分になる。今回唯一の目的であるピッケルが発見で来たうえに、予定通り本沢温泉まで下れたので大変気分良く酒を呑み、8時過ぎには寝てしまった。

5/27 朝4時半頃に目が覚めたが、高森が起きないので二度寝する。7時半頃起き出して朝食を摂り9:20出発。しらびそ・栂・カラマツ・岳樺の樹林帯に伸びる林道をのんびりと下る。林道と言っても巾の広い登山道のようなもので気持ちよく歩ける。行き交う人は誰もいない。鶯の鳴き声だけだ。車止めのゲートの下には山菜採りの人たちが入っていた。12:00稲子のバス停に着く。20年前の記憶を頼りに集落を抜けて海尻の駅を目差すが、少々迷った末に13:00海尻の駅にたどり着く。以前と変わらず全く何も無い無人駅のままだ。途中の酒屋で仕入れたビールで祝杯をあげる。八ヶ岳から返してもらったピッケルを抱えて小海線に乗り込み帰途に就いた。

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