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執筆 : 
iceclimber_msc 2022-8-21 5:40
山行報告書

日程:2022年8月21日(日)
山域:八ヶ岳 ジョウゴ沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:K、O(SL)、U、I(CL/記録)

記録: 

8月の訓練山行は八ヶ岳ジョウゴ沢。昨年同様、沢の足慣らし訓練ということでジョウゴ沢を選んだ。
天気予報は雨のち曇り。前日夜は大雨で、どうなることかと思ったが、諏訪南ICを降り八ヶ岳方面に向かうと八ヶ岳のシルエットがうっすら見え、天気が問題なさそうと判断した。赤岳山荘駐車場に6時に集合し、赤岳鉱泉に向けて出発した。思えば、この道は冬に何度か通ったことがあるが、夏は初めてかもしれない。新鮮さを感じながら進み、Kさんが待つ赤岳鉱泉に到着。

ここで装備を装着し、硫黄岳の登山道へ向かう。ジョウゴ沢の渡渉点から入渓した。ジョウゴ沢も冬に一度入ったことがあるが、全く景色が違って新鮮であった。F1とF2は容易に高巻くことができた。広い河原に到着すると、目の前に絶壁が迫る。ゴルジュに向かって進むと入り口に5mほどの滝が現れる。滝の左側が登れそうであるが、触ってみるとボロボロと岩が剥がれる。それ以外の場所は垂直の壁になっており取り付けそうにない。私自身ここで敗退かと思ったが、さすがOさん。出っ張った岩にスリングをかけA0で登ればなんとかなると、ロープを引いてトップで登って頂いた。確保の仕方、フォローの登り方等、Oさんに指示を頂きながら全員なんとか登りきることができた。こういう場合、登れる登れないの判断は自分自身はまだまだできない。

登った滝の上にも5mほどの斜滝があったがここは難なくクリア。ネット情報では、我々がロープを使った滝の記載はほぼなく、この斜滝が核心とのことだった。地形が変わったのかもしれない。この辺りから晴れ間も出始め、いい感じの雰囲気になる。その後、10mほどの滝を巻きながら進むと大滝25mが目の前に。さすがにこの滝は登れない。右岸側の尾根に上がろうと高度を上げていく。途中、酷い泥壁に出くわす。ここも通過に苦労した。

その後はハイマツ帯に入った。獣道を進みながらなんとかガレ場に到達する。最後は硫黄岳山頂手前(頂上南西側)の登山道に出た。一年ぶりに沢に入る私には最後のハイマツ漕ぎはかなりハードであった。大勢の登山客でにぎわう頂上で装備を解き、登山道を使って下山。赤岳鉱泉で休憩した後、駐車場まで戻った。車で帰路に付く頃に夕立がくる。かなりグットタイミングであったようだ。

ジョウゴ沢は予想していたより渓相もよく、滝場など見所もあり良い沢であった。ただ、今回の訓練の目的は足慣らし・沢装備の確認等々であったが、思った以上にレベルの高い沢であった(当初は1級くらいの沢かと予想していたが、十分に2級はあったと思う)。また、CLであったにもかかわらず、滝の突破、最後のハイマツ漕ぎ等は、Oさんをはじめ参加して頂いた皆様にお世話になりっぱなしであった。ただ、私にとっては大変良い訓練になりました。感謝いたします。


21日:6:00赤岳山荘駐車場発ー7:40赤岳鉱泉着、8:00赤岳鉱泉発ー8:10ジョウゴ沢入渓ー9:10ゴルジュ入口の滝ー9:50大滝ー11:30登山道ー11:50硫黄岳頂上着、12:10頂上発ー13:10赤岳鉱泉着、13:50赤岳鉱泉発ー15:00駐車場


F2
 

広河原


大滝


ハイマツ漕ぎ

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