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msc_kiroku2 2007-2-3 18:12
モミソ沢アイゼントレーニング山行記録
記録者 須藤 功

日程:2007年2月3日(土)
参加者:山本(CL)、須藤(SL・記録)、木村、門脇
場所:丹沢水無川流域モミソ沢
行程:8:00渋沢駅集合?8:30大倉バス停?10:00モミソ沢出合着、懸垂岩にてアイゼン
登攀訓練?13:00モミソ沢遡行開始?15:40大倉尾根/堀山着下山?17:00大倉/黒門茶屋着

“バリ、バリ、バリッ!”黄色い火花が散り、金属の焼けた臭いがする。アイゼンの爪が岩にかからず、擦れているのだ。こんな光景を見るのは初めてだが、驚いている暇はない。
息があがり、門脇さんの後を追うのに必死である。
モミソ沢なんて、へぼい。と、思ったのが大きな間違いだった。アイゼンを付けて遡行するのが、こんなにきついなんて、否、ある程度きついとは思っていたが、予想を超えたきつさだった。前爪2本のフロントポイントで滝を攀るのが、こんなに厳しいとは。と、思ったところで後の祭りである。山本さんが、“(アイゼンを付けると)グレードが一つ上がる”と言っていたが、私にとっては一つどころではない。2グレードは裕に上がっている。どんな手を使っても、A0を使うことに恥も躊躇いもなく、もう無我夢中である。しかし、門脇さんはと言えば、息など全く乱れておらず、当然足元にブレは全く見られない。いったいどういう人なんだろう?
改めて門脇さんのバケものぶりを思い知らされた。
 午前中にモミソ沢出合の懸垂岩でトップロープで練習したが、そもそもこれがきつかった。
門脇さんがリードで上がり、ロープをかけてくれる。トップロープで上がるのに、ビビって仕方がない。僅かな凸部、凹部を注意深く見つけて、アイゼンの前2本を慎重に置き、確実にかかっていることを確認しながら攀る。しかし、それを置くのに適当な場所が見つからず、往生してしまい、初めてミシン足なるものを踏んでしまった。クライムダウンもかなり厳しかった。足元が見えないところを、アイゼンの置き場所をそろそろと探りながら降りていくには相当の神経を使う。何とか攀って降りて一杯である。
 懸垂岩で練習したのに、いざモミソ沢を遡行してみると最初のあり様である。山本さん、木村さんと私の3人は、もう目を吊り上げて必死の形相だった。最後の大棚は最上部の核心を何とかA0で攀った。A0でも“やっと”と言った方が正確だろう。そこからの詰め上げがまた
きつかった。必死に登って稜線が見えているのになかなか辿り着かない。“ぜいぜい”と息をはきながら何とか登り詰めた時には汗びっしょり、喉はカラカラ。
 下山してからボードで練習していた皆さんより一足早く黒門に飛び込み飲んだビールは
本当に甘かった。3人にとっては、初めてのとても良い訓練だった。来シーズンも行い、冬山シーズン始めの訓練として是非、定例化していきたい。





懸垂岩を登る。前の二本の爪で立ち込むのが最初は怖い。





 どんな場所でも細心の注意を払わないと歩けません。



 大棚を登る。最後の核心部をどうやって乗り越えられたのか今となっては不思議で
す。



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