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山行記録 カレンダー
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msc_kiroku2 2007-1-20 23:50
メンバー:森 須藤 木村 片倉 門脇

天気もよく絶好の雪山日和となりました。
積雪も少なく目標の鉄塔まではなんとかクリア、1100m付近まで登り引き返してきました。
3月には西黒尾根を登り蓬峠まで縦走しようと、またまた目標ができてしまいました。


 雪訓初登場の片倉さん。
 ピッケル、アイゼン、ワカンと慣れない道具と格闘中。



 森さんはカドワックス製ワカンを初めて装着。威力絶大です。

1月19日(金)
21:00 時調布駅集合
11時50分 谷川岳ロープウエイ着、途中コンビニに寄る。
1月20日(土) 
1時30分頃 ミーティングのあと就寝
6時     起床、装備準備
8時25分  登山開始
9時?    雪上確保訓練
10時頃    鉄塔下到着、休憩
11時頃    山頂を見渡せる尾根到着(950m付近)、
12時頃    下山開始
12時40分  ロープウエイ駅到着
12時50分  ロープウエイ駅発、帰途に着く
17時30分ころ京王線仙川駅に着く

(感想など)
雪山を技術のある人とこうして登るのは初めてだ。緊張と、期待とが入り交じる。やっと、本格的な山登りの入口に立った。今まで県岳連の冬の富士山登山研修などの経験はあったが。
訓練では途中、輪かんがはずれる。取り付け方法の習熟など訓練が必要なことを実感する。また、雪上ビレイの説明もあったが、今はもう忘れた。いや、正確に理解していなかったと言った方がよいかもしれない。

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執筆 : 
msc_kiroku2 2007-1-14 23:50
参加者:山本(CL)、須藤(SL、記録)、木村(装備)、樋田、門脇
行程:1月12日(金) 調布駅発 21:50?中央自動車道(調布IC?甲府昭和IC)?道の駅着 11:30
13日(土) 起床 6:30?芦安温泉市営駐車場発 9:00?夜叉神峠登山口 11:00?
夜叉神峠12:00?杖立峠 14:45
14日(日) 起床 6:30?杖立峠発 9:00?夜叉神峠 10:00?夜叉神峠登山口 10:40?
市営駐車場着 12:00

1月12日(金)21時に調布駅集合の予定だったが、門脇さんが新宿駅で遭難、到着遅れとなり、21:50に調布駅を出発、中央高速道にて甲府へ向かう。甲府昭和ICを降り、道の駅前の農協施設に11:30着、所要時間1時間40分。予想していたよりかなり早い。しかも途中でコンビニに寄っているし、少し道迷いもしている。テントを張って12時半過ぎに寝入る。山本さんにから1年前に北岳を目指した時には同じ場所でテントを張らずにザコ寝したと聞いて驚いた。この季節に!やはり剛者のやることは凄いのか?それともめんどうなだけの横着なのか?

 13日(土)6:30起床、朝食を摂り、芦安温泉へ向かい、30分程で林道山の神ゲートに到着。
しかし、ゲートの門番が“今日はダメ”とゲートを上げてくれない。ゲートより少し下の市営駐車場に車を置き、登山準備。9時過ぎ出発、沢沿いにはしる旧登山道を登り夜叉神峠へ向かう。しかしこの沢にはビックリというか、呆れてしまう。なんと堰堤ばかりで、極めつけは6連弾堰堤である。視線を移すことなく、一視界でそれらが全て収まってしまう。“う?ん”と、唸るばかりである。

 2時間ばかりで夜叉神峠登山口に到着。ここまでは殆ど雪が無い。旧登山道から眺めてきたが、林道にも雪があるとは思えないし、危険に凍ったところも見られなかった。何故ゲートを上げてくれないのか、皆、ただただ不思議に思うばかりである。小休止して夜叉神峠への登山道を登る。雪が顕われ、少しずつ積もった量が増えていく。夜叉神峠に着いた辺りでは膝くらいまであったろうか。

峠での景色は素晴らしかった。雲一つない快晴もあって、南アルプスが南端から北端まで大パノラマ状態で見通せる。農鳥岳、間ノ岳、北岳、仙丈岳が眼前に広がっていた。こんな山群を縦走出来たら、何と素晴らしいことか、いつかは、一生に一度くらいやってみたい、と皆で思う。
授業料はたくさん払う必要があるだろうが..。
 15分程休み、アイゼンを装着して薬師岳、地蔵岳方面を目指す。ここからは急登である。目の前にかなり立った尾根が見える。息を切らして40分程、それが終わるとなだらかな、稜線下樹林帯をトラバースする。雪が少なく、地面が露出しているところも多い。大した傾斜ではなく、足場も悪くないのだが、あまりスピードが上がらない。先頭を行く山本さんが今一つ足に“乗り”が無さそうで、後尾の門脇さんも今一つの感じである。その割には、なかなか1本立てる気配が無く、こちらからお願いしないと暗くなるまで歩き通しの感じである。後で聞いた話だが、山本さんも、門脇さんも正月明け前週の八ヶ岳縦走での疲れが未だとれてなく、山本さんにいたっては、半分眠ったふらふら状態で登っていたらしい。言われてみれば、確かにそんな感じである。
 ともあれ、14:45杖立峠に着く。目標の薬師岳、地蔵岳は遥か先で、計画の幕営地点、南御室小屋の半分しか来ていない。明日のことを考えればもう少し先に行った方が良いので、須藤が斥候となり、その先に良いテン場がないか、空身で探しに行く。しかし、行けども行けども稜線下樹林帯をトラバるばかりで、平地、凹地など見えてこない。已む無く、杖立峠での幕営となった。
雪面を整地、テントを張って中に入り、チビチビやりながら夕食準備。計画書にはレトルト持参となっていたので、各自で夕食は用意するものと思い、自分はボンカレーの他に鍋焼きうどんやら、鳥手羽の5本パック×2、ハムなどいろいろ担いで来た。が、山本さん曰く、レトルトを一つ持ってくれば、(それだけでは足りないはずだから)副食(主食?)の豚汁は山本さんが手配する段取りだったようで、“何やってんだ!”となじられる。そんなこと言ったって誤解するよ、レトルト持参じゃ。
まあそれは良しとし、明日の話となる。ここで2つに意見が割れた。主戦強行派と撤退慎重派である。先づ撤退慎重派、“苺平(杖立峠から薬師岳の中間地点以前)まで片道2時間半だから往復してここまで5時間、駐車場までさらに3時間だから、明日はここからそのまま戻るしかないな。”と
次に主戦強硬派、“ええーっ!、何で?!、それじゃ意味がないじゃん。何とかもっと先まで行こうよ!どこか、此処まで来たんだって言えるポイントあるんじゃないの。”、と言われても、地図上にはそんな場所はどこにも無い。自分は勝ち馬に乗るべく、撤退慎重派に組みしてしまった。他の2人はダンマリを決め込み、2対1で勝負?はついてしまう。主戦強硬派のCLは、投げやりになってしまい、“あしたは須藤さんに任せるから、(勝手に)やってよ!”となってしまった。その後は、そんな事は忘れて、長々と食べ、飲みである。そして8:30就寝。

 14日(日)6:30起床。前日の豚汁の残りで、雑炊を食べ、9:00杖立峠を後にする。1時間弱で夜叉神峠着。この日も晴天、絶景である。門脇さんからそれぞれの山(岳)の説明を受ける。正月明けに登る“はず”だった北岳のルート、池山吊尾根、ボーコン沢ノ頭、八本歯ノ頭が手に取るようによく分かり、ルートの厳しさが鮮明に見て取れる。鳳凰三山と称して、地蔵岳はおろか、薬師岳も辿り着けない自分からして見れば、北岳などとてもおぼつくものではない。けれど登ってみたい。頑張ろう。
 夜叉神峠を降り、夜叉神峠登山口を経て、芦安温泉の駐車場に12:00着。その下の市営宿泊場の温泉に浸かった後、昼食を摂り、帰途へつく。16時過ぎに調布駅に着き、反省会。自分は車を自宅に置いて40分後に合流、いつもながら(?)ろくな反省もせず、二次会に突入。ラストの2時間はCL、Yさんへのお節介話で大いに盛り上がり、22時に解散となった。けれど、次年度山行の提案もなされ、なかなか意義のある6時間の宴会(?)だったと思う。
皆、ちゃんと遭難せずに家に着いたのだろうか?
終わり。

夜叉神峠までの道のりが長い!

やっと夜叉神峠に到着し小屋の前で小休止。


白根三山の美しい稜線がよく見えました。
今回は途中で時間切れとなり鳳凰三山は断念。
いつかあの稜線を歩きたいなと新なた目標を胸に下山

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執筆 : 
msc_kiroku2 2007-1-8 23:50
八ヶ岳縦走計画が・・・荒天の為・・・北八ヶ岳彷徨に
メンバー:山本(CL+記録) 門脇SL 木村(食当) 高森(食当+装備)

 元はと言えば、「鳳凰三山」の日程をずらして「北岳」へ行くことにしたのだが、メンバーが入れ替わり車も出せなくなり、土壇場で「八ヶ岳縦走」(北八ッから編み笠山まで)に変更。ところが天候が悪く、思った以上の積雪により結局「北八ヶ岳彷徨」となった。

1/6 07:30 新宿発あずさ3号にて茅野へ。車窓の景色が白く変わり始め、茅野に着く頃には雪が降っていた。天気予報はひどいものだが、八ヶ岳なら逃げも利くので予定通り山に向かう。渋の湯までの道は結構積雪があり、側溝にはまっている車が2台も見受けられた。
 11:30 黒百合平に向かって歩き始める。昨夜も降雪が有ったようだがトレースは有り、14:00黒百合平着。テント場には3?4張のテントが張られていた。中山峠先はトレースが消えかけ、天狗岳ピストンのパーティがデポしたザックが雪に埋もれていた。此処からは、膝位までのラッセルとなる。初めの急登で高森さん滑りまくり、いつまでたっても登って来れない。雪の着いた急坂登りには慣れが必要だ。トレースも消えて、吹雪で見通しも良くない中、前方から数名のパーティが下ってきた。荷物をデポしていた連中だ。そのトレースもすぐに消えてしまう。天狗岳の登りに差し掛かる手前の樹林帯出口に着いた時には既に3時を回っていた。


1月6日 渋の湯から中山峠へ向かう途中。
年末硫黄岳に来た時とはうってかわって雪景色に・・・

 今日は此処までとして樹林帯の中で幕営する。まずまずの幕場を見付け早々にテントに入る。結構風が強いがテントの中は快適だ。ストーブに火を点けて暖を取り、アルコールで体の中を温める。濡れ物を乾かしくつろぎ始めた頃、「すいませーん!」とテントの外で声がする。一同空耳かと耳を疑う。黒百合に泊まっていて空身で天狗の偵察に来て迷子になった登山者が、道を教えてくれとう言うのだ。トレースが消えて自分で道を見付けられないのだ。
「トレースが無くても踏まれて硬くなっている場所が有るから、そこを拾ってコースを見付けるしかない」と門脇さんがコツを教えるが全く聞いてないのだ。
「こっちも呑んじゃっているし無理だよ。」と言っても「どうにかお願いします。分かる所まで送って下さい。」と繰り返すばかりなのだ。
「ちょっと考え甘いんじゃないの?!」
仕方なく山本が靴を履き外に出る。もうすぐ暗くなると言うのにヘッドランプも持ってない。暫く歩いて「此処まででいいか?」と訪ねると「此処までは私も分かりましたよ。この先が分からないんです。」と言う。そんな事を繰り返すうちに、結局中山峠のすぐ上まで来てしまった。やれやれ。我々がテントを張っていなければ一体どうなっていたんだろうか。テントに戻って、高森さん特製のシチューをいただき、呑み直す。夜じゅう風強く、結構降った。

1/7 テントを撤収して9時過ぎ天狗に向けて出発する。新たに30?40?は積もったようだ。天狗へ向かったパーティが有る様で、トレースが有った。急登に差し掛かるところで追いつき、ラッセルを交代して山本が前に出たが、彼らはそこから引き返していった。吹き溜まりで胸位までのラッセルだが、後に続く木村さんがいっこうに這い上がれず雪まみれで格闘していた。吹雪で視界悪く、ルートが分かりにくい。
「ピークを踏ませて引き返そう」と、門脇さんが前に出て、もうあと僅かで頂上という所まで進んだが、吹きつけもかなり厳しいので、ピークは踏まずに撤退することにした。樹林帯まで戻り、昨夜と同じ場所に幕営する。昼頃には「停滞訓練」と称して酒を呑み始める。風雪一向に収まらず、雪はどんどん降り積もる。今夜は、木村さん特製粕汁だ!これまた美味し。酒がすすみ、早々と寝てしまう。

1/8 テントが雪に押されて、両端で寝た門脇・山本は身体が冷えて寝ていられず4時半頃起き出す。テントを掘り出し朝食を摂り、今日行動を話し合う。一晩で更に雪は積もった上、雪も止みそうもないので天狗再アタックは有得ない。来た道を戻るのも能がない。みどり池経由稲子湯? これも無理だろう。結局、中山峠から高見石経由渋の湯のラッセル訓練と決定。明るくなるのを待ちテントを撤収。
 ところがトラブル発生。アンカーに使ったアックスが1本行方不明となってしまった。1時間ほど捜索するがとうとう見付けられず諦めて8:00出発。門脇さん所有のカドワックス1丁が北八ヶの樹林帯に眠る。雪解けの頃に、山本・木村・高森で捜索隊を出す予定。雪が多い時は物を無くしやすいので充分気を付けなくてはいけない。深く反省。


1月8日 縦走を断念し高見石へ向かう。
時には腰までもぐるラッセルに悪戦苦闘。

 幕場を後にするといきなりラッセル。中山峠から先もトレース無し。高見石に向け突っ込む。この時期の八ヶ岳でこんなにまとまった雪が降るのは珍しいのではないか!交代でラッセルし汗をかく。木村さん・高森さんにとっては本物の(?)ラッセルを体験。厳しいラッセルを経験したいと言っていた木村さんにはうってつけの山行となった訳だ。初めのうちは雪だらけで埋まっていた二人だが、最後のほうでは門脇さんからお褒めの言葉も。
 11:47高見石小屋着。小屋では小屋番が除雪に追われていた。昨夜の泊り客が渋の湯に下山したとのことでトレースが有り助かる。賽の河原では踏み抜いて埋まったりしながらも順調に進み、13:30渋の湯着。思ったより早く着いたので、御殿湯で温泉につかりビールを呑みながらバスを待つ。雪はまだ降り続き、外に置いたザックに雪が被っていた。車窓から振り返ると、青空も見え山の中の天気が嘘のようだ。
茅野で飯を食い軽く反省会。帰りのあずさは何とか席を確保し、うたた寝しながら帰途に着く。木村さん・高森さんはなんだか盛り上がっていて、離れた席まで二人の笑い声が聞こえていた。


1月8日 ラッセルに疲れてちょっと休憩。
白一色の世界は幻想的です。

 今回の計画、全部は無理でも夏沢峠までなら楽勝と思っていたのだが、ちょっと甘かった。予定の半分もこなせなかったが、ドカ雪のラッセル三昧で楽しい3日間となったのでヨシとしようか。

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msc_kiroku2 2006-12-16 23:50
メンバー 清野CL、山本SL、須藤(装備)、樋田、木村、高森、小林(記録)

15日(金)22:00 JR武蔵野線 新座駅集合?(須藤車)関越道?ロープウェイ土合駅?ロープウェイ(7:30)?天神平(8:00)?谷川岳山頂 ?(1:00)天神尾根で雪上訓練(3:00撤収)

今シーズンは、MSCから2名も県連の冬山訓練に出てしまうので新人訓練ができないとの清野CLの計らいで、一日ではありましたが、雪訓を開催いただきました。土合駅で早速反省!小林含め3名もワカンを自宅で試して来なかった事です!


翌朝は6:30起床、7:50天神平駅。すると、なんと春のような好天で訓練の前に一汗との決断で天神尾根を登る事に。


一気に谷川頂上を目指します。神奈川の他会の人にもたくさん会いました。その間に、つぼ足・ワカン・アイゼンで歩けたのだから何よりの歩行練習です。暫く体調悪かった樋田も、ユックリながらも確実な足取りで復活です。


少しガスり始めた山頂にて。
前列左から、清野、樋田、後列左から、小林、山本、高森、木村、須藤。


その後はスキー場までおりて、13時~15時まで技術訓練。雪を盛りあげてのビレイ(木村)。この後、グリップビレイ、スノーバーでの確保、デッドマンでの確保、腰がらみ、StandingAxeビレイのメニュー。

しめは、やはり!軽く、天ざる舞茸で反省会。19:30新座駅にて解散しました。

カテゴリ : 
執筆 : 
msc_kiroku2 2006-12-11 23:50
メンバー:古屋 他

10日、11日と急遽、赤岳に行ってきました。
今年最初で最後の雪山でした。
一年ぶりですがやっぱり雪はいいですね。
天気も最高でした。


主稜取り付きへのトラバース


3Pの雪稜


赤岳山頂


下降は地蔵尾根


真ん中のリッジが主稜


大同心、小同心

11日 
美濃戸 10:30 〜北沢 〜 赤岳鉱泉 12:00 (泊り)
12日 
赤岳鉱泉5:00 〜 行者小屋 5:50 〜 文三郎道トラバース地点 6:50〜 主稜取付 7:00 〜 赤岳山頂 10:30 〜 地蔵尾根11:00 〜赤岳鉱泉  12:30〜 北沢〜 美濃戸14:30

【報告/雑記】
 一年振りの沢、例会に出席し 「山へ行きたい」 という封印していた思いもあっけなく引き戻された。とにかく今年一度でいいから山に行かねば!
 幸い平日に休みが取れたのでのんびり丹沢でも歩こうかなと考えていたところ友人からの誘いで急遽、赤岳主稜に行くことになった。少し不安もあったが、思えば昨年のこの時期この主稜を最後に山に行っていない。それに昨年は時間もかかりすぎたので(昨年は取り付き〜山頂まで5時間半)次回はなんとか4時間位でとその時に話していたので、この機会を逃してはならないと思った。
 今回も初日は赤岳鉱泉まで。美濃戸から北沢まではまったく雪はなかったが北沢沿いからはいままでの風景と一変し雪景色。空は鉛色に変わり雪もちらついてきた。この付近で雪は10cm位。のんびり歩いてきたが昼には到着してしまった。アイスキャンディはだいぶ凍っていて来週くらいから登れるようだ。
 日曜日のため赤岳鉱泉はだいぶ賑わっていて、アイスツールを持った人が多く、聞くと裏同心ルンゼや硫黄岳帰りのパーティーが多かった。鉱泉周辺の積雪は15〜20cm位。時間はたっぷりあったのでアイゼンをつけ中山乗越しの展望台まで歩く。
 夜は暖かい部屋と食事、持参したビールで幸せな時間を過ごし、部屋は大部屋に二人きりで貸切状態だった。

12日
 4:00起床。5:00出発。昨年の教訓を生かし少しでも早めに発つ。
 星空がきれいで天気も期待できそうだ。
 行者小屋付近で積雪は30cm位だろうか、ここから文三郎の登りは久しぶりの体には想像以上に応えた。とくにふくらはぎはパンパンで肉離れにでもなってしまうかのようだった。
 昨年は文三郎を登りすぎトラバースに苦労したが、今年は、ほぼ水平にトラバースし主稜取り付きに到着。がここにきて雪の多さにびっくり。CSの真下まで雪に覆われ、右側のビレイポイントも埋まりかけている。
 1ピッチ目は、チョックストーンを乗り越して行く、雪でホールドが埋まってしまっているので掘り出しながらの作業である。ランニングを取ろうにも雪でどこにあるかわからない。2ピッチ目の岩は中央から左側に寄り乗り越して右上してビレイ。3ピッチ目はやさしい雪稜。ここは時間短縮でザイルは出さず、その勢いで4ピッチ目の見た目は簡単そうな、岩場もノーザイルで取り付くが、取り付いてからが冷や汗ものだった。振り払う雪の下はほとんど凍っていてホールドになりそうな岩がほとんどない。アイゼンのツメとピッケルでなんとか登る。当たり前だかザイルがあるのとないのでは緊張感がまるで違う。
 5ピッチ目、長い雪稜、昨年は岩や灌木でランニングをとれたが、ここもやはりまったく取れないほど雪に覆われていた。
 6ピッチ目、核心部。本日初リード、当然ここもホールドはあてにならず2,3手で行き詰まる。ピッケルを雪に打ち込み、アイゼンのツメを掛けようとしたときだった…………一瞬何が起こったのわからずただ目の前に青い空が見える。 

 「落ちた」約3mの滑落。幸いザックがクッションになった。友人に手を貸してもらい立ち上がる。右手の親指に痛みがあったが皮がむけただけだった。ビレイの友人にも感謝しなければならない。しっかりと止めてくれた。
 気を取り直し再びチャレンジ、慎重にピッケルの効きを確認する。岩場をクリアし右上トラバース後チムニー状の岩場を体を押し込むように登りビレイポイント。始終緊張したピッチだった。7〜8P易しい雪稜だが当然ザイルを出しスタカットで登る。赤岳山頂へはあと数十メートル。ついに赤岳山頂へ!
 天気も素晴らしく、富士山から北アルプスまで見渡せる絶景。山頂で30分くらい過ごした。下山は地蔵尾根。足早に行者小屋を目指した。稜線は積雪は50cm以上、天気が良いので気温も高いのだろう、行者小屋まで来ると汗をビッショリかいていた。
 赤岳鉱泉で小休止後、北沢経由で美濃戸に向かった。途中カモシカが見送ってくれた。

反省点
 久しぶりの山、それも雪山ということを考えればやはりもっと慎重にならなければならなかったと思います。去年も来たからという思いと、時間を短縮しようという気持ちからザイルをださなかった事や、ピッケルに力をかける方向を間違えて落ちてしまった事は大きな反省点だった。それからビレイの大切さも痛感しました。それほど登山経験の多くない私にとって一年間のブランクは以外と大きかったようです。もう一度基本にかえらなければいけないなと思いました。(でもやっぱり山はいいですね。)
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