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msc_kiroku2 2005-4-11 23:50
無事終了しました。
写真を先にあげておきます。






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msc_kiroku2 2005-3-21 23:40
足拍子岳縦走(会山行) 3月18日?21日 西館
メンバー 清野CL 門脇SL 山本 野口 西館章子 西館彰芳
 素晴らしい雪山でした。
 18日夜に土樽駅へ入りステーションビバーク。今回は私たち6名以外に1グループと1名がビバーク。西館彰芳は不覚にも車酔いでダウン。深夜0時過ぎから始まった酒宴もウーロン茶を飲んで意気上がらず。3時には就寝して翌6時半頃起床、身支度を整えて7時出発。毛渡橋で魚野川をまたぎ、清水トンネルの上部から足拍子山頂を目指して北上します。この日は低気圧の接近もあって最初は軽い吹雪状態。視界は50m程度か? アイゼンにワカンという「お子さまランチ」装備で登りを開始。尾根沿いに樹林帯を急登するものの、先週、先々週の谷川とはまったく雪が違う。ラッセルも快調に、10時には1142m近辺の開けた場所に到着しました。
 ここで1本とった後、細い尾根を真北に向かいます。左手に足拍子の斜面が開けて見え、ここには2人でコンテで登るパーティが見えます。斜面は比較的急で、これをこけたらかなり下まで行きそうだなぁ、と気持ちを引き締める。樹林帯を抜けたところで、こちらもザイルを出しコンテ(というより縄で連行)で高度を稼ぐ。小さなピークを越えたところで、なぜか2人パーティと交差、ビレイ君は動く気配がないので、ちょっと停滞。話を聞くと、どうもここで引き返すらしい。ビバークの用意がない、ということで撤退してゆきました。
 こちらは先へ先へ。しかしこの辺からピークが連続するようになり「やっと登った!」と思うと次のピークが見える。やる気が失せること甚だしい。3度目の正直、というか3度目のピークでやっと足拍子が見える。この山頂、けっこう痩せ尾根に雪稜が吹き溜まっておりあたふたするものの、13時半無事足拍子岳山頂1408mに到着。
 さてここからは縦走だし、と思ったのもつかの間。痩せ尾根のアップダウンが始まる。いま地図を見てるからそう言えるのだが、現場では結構緊張の行軍です。途中からトップを山本さんが務め、ルートを開拓。尾根上には雪がかぶり、しかもハング気味。ピッケルでステップを切りながら登るのですが、時間がかかる。2ピークほどこうやってこなし、キツい頂へ登ったところが「クロガネノ頭」。そろそろねぐらを探す時間となりました。
 実はこの辺には「わらじの会」の会報に登場する「ホテルクロガネ」という快適なテン場があるらしい。たしかにクロガネノ頭を越えたところで傾斜はゆるやかになるが、天幕を張る気になるほど平らでもない。「もう少し先になるんじゃないか」「あんまり行くとヤッベーぞ」なんて会話が交わされる中、15時半でタイムアウト。結局小さなピークの頂上を整地してテントを張りました。
 さてその夜、12時過ぎに起きた西館が、仮設トイレにしゃがみ込んでふと前を見ると……亀裂が……。その先を目で追ってゆくと、テント設営場所の脇を通って頂の向こうまで続いている。
「……」
「清野さん……、ちょっといいですか?」
「……なに?……」
「テントの外に亀裂があるんですが……」
「どんなの?……」
「トイレから、テントの向こうまでずっと……。大丈夫ですか?」
「……うーん、大丈夫だと思うよ。わかんないけど」
 大丈夫だけど、わかんない……。納得がいかずにボーッとしていると、門脇さんが起き出して、外でタバコを一服。戻ってきて
「西、心配ない。寒いし雪も締まっている」
 その一言で安心して眠るものの、亀裂の向こうを行軍する山スキーのグループをどきどきしながら眺めるという夢に、西館はその晩悩まされたのでした。

 翌朝6時、とるものもとりあえずトイレに行って確認すると、やっぱり見事に断層が続いています。まあ朝まで保ったんだし、と朝食をとり撤収。7時半には一晩お世話になったピークを下る。振り返ると……約10mの切れ込みが山頂から真下に続いています。これがパッカリと切れ落ちなくてよかった。と、胸をなで下ろしたのもつかの間、本日は延々と痩せ尾根を縦走することを知らされます。
 昨日と違いまったくのドピーカン。西館は下着の長袖Tシャツにレインのアッパーだけだというのに、汗が噴き出すほど。眺めもよく、滑落したらどうなるかとてもよくわかる状態。その斜面を昨日に続き、縄につながれてトラバースが続きます。先頭は清野さん、門脇さん、山本さんが交代で務める。昨日と比べれば平面といっていいほど高低差がないのに、西館×2、野口さんはそれぞれの事情で徐々に足取りが重くなってゆきます。荷物の重さに加え、雪がまとわりつく感じで疲労感は無雪期とは比べモノになりません。加えワカンでの斜面トラバースは、蹴りこみが難しく脚力を非常に消費します。基本的に雪庇は南に張り出しているので、尾根の(進行方向)左側斜面頂上より1mほど下をトラバースしてゆくのですが、急斜面のため右足の蹴りこみと左足の置き場所が微妙に段差があって、そのバランスで疲れてゆくのがわかります。
 極めつけは清野さんリードで通過した斜面(進行方向)右手のトラバース。ほぼ垂直、といってもたぶん60度ほどに切り立った斜面を20mほど斜面に正対して抜けるのですが、アイゼンの前爪を蹴りこむ高さが、一歩ごとに20センチほど下降します。右手のピッケルを雪壁に打ち込みながら、支点となる足を軽く曲げ、もう一方を雪面に打ち込む作業が続きます。もちろんロープはフィックス、たしかこの時はタイブロック。終了点の灌木でビレイする清野さんの位置までたどり着くまでの時間が長かったこと。そうこうしながらも、コマノカミノ頭(1464m、10:20)、シシゴヤノ頭(1472.6m、12:15)を越え、ここらで目的地の蓬ヒュッテが間近に見え始めます。なだらかに続く稜線には、山スキーヤーの姿が見え、そのうちスキー跡を歩くようになったころ、後方の門脇さん、清野さんから戻ってくるように指示があります。
 「明日は天気が下りそうだから、ここから下りるぞ」
 門脇さんの指さす先は崖っぷち。でも覗き込んでみると、急斜面ながらなだらかに平になってゆくのが見えます。その先に絶好のテン場が見えます。斜面を200mほどまっすぐに下り、広々とした平らな場所にたどり着いたのが13時30分。本日は早くもテント設営となります。
 なにしろ天気がいい。日差しが暑い。マットを持ち出して昼寝したいような気分。みんなテントの周辺でのんびりとたたずんでいます。その顔を見ると……。もうすでに真っ黒。中でも山本さんはニットキャップをかぶっていたため、「千と千尋〜」の「カオナシ」のように焼けている。慌てて顔を隠しておでこを集中的に焼くものの、その効果のほどは……。
 早めの夕食、もう6時ころにはすることもなく、あるたけの酒もほぼ飲み終え、7時過ぎには就寝。さてその夜、門脇さんの予言どおり、雪が降り始めました。夜を徹して降り続けた雪は、朝には50センチほどの新雪で周囲を包み込み、さらに視界も50メートルほどとかなり劣悪な感じ。朝7時に下降を開始しました。
 トップは門脇さん。その門脇さんが突然消える。目の前に2メートルほどの崖があったのですが、まったく見えなかったため。もっともそれ以降は順調に下ります。後ろを歩いていたのですが、尾根を選び、立木周辺の雪の洞を避け、しかも足裏の雪の変化を確認しながら進んでゆきます。高度を下げるにつれ雪もおさまり、沢筋に出ると天気も回復してきました。トップを山本さんが務め沢へ滑落しないよう歩を進めます。もう大丈夫、という段になり西館、西館章子、野口さんの順でトップを務めますが、昨日のスキーヤーの轍がありそれをトレースする形で迷うことなく歩けます。振り返ると山の上はまだ吹雪。しかし樹林帯に入ったころには暑く感じるほどに天候は変わっていました。9時にはワカンをはずし、高速沿いの道を経て9時半には土合の駅へ。途中スキーヤーや山屋さんたちとすれ違うが、こちらはもう充分冬山を満喫して、次は風呂。10時の開店を待ち町営の「岩の湯」に浸かり、湯沢駅前のへぎ蕎麦屋「中野屋」で最初の反省会、以降和光市で第二反省会を経て、それでも5時過ぎには解散しました。
 ナイフリッジ脇のトラバース、吹雪く中でのラッセルと下降と、冬山らしさを満喫できた足拍子。清野CLにはもう来年のプランができあがっているようでした。

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msc_kiroku2 2005-3-21 23:30
無事終了して戻ってきました。
 18日土樽駅でStation Bivouac。翌19日7時に行動開始、清水トンネル上の尾根から登ります。10時半過ぎに1142m辺りの平場に到着、そこからが急登でした。途中2人パーティに抜かれますが、かれらは頂上手前で退却。私たちが南峰に立ったのが13時半、足拍子岳には14時15分登頂。そこから稜線を下ってクロガネノ頭へ。この頂上でテン泊。
 翌20日は6時半ころ行動開始、蓬峠へ向かい稜線を進みます。途中痩せ尾根が続き、前日と違い快晴のため下のほうまで見えるため、一歩一歩が慎重になります。順調に歩を進めますが、門脇さんが天候の崩れを予想し、蓬まで行くと下山が大変になると、急遽シシゴヤノ頭を越えたところで下降。1300m点に最高のテン場を見つけ、13時半には早々とテントを張ります。その後暖かい日を浴びながらの祝宴。日没を目処に寝ました(笑 
 その夜から風と雪が出始め、翌朝には視界も数10mに。門脇さんを先頭に一気に尾根を下ります。8時過ぎには沢筋までたどりつき、9時半前には土樽駅へ。10時には「岩の湯」でひとっ風呂浴び、11時に湯沢駅前の中野屋でへぎそばを食べて戻ってきました。
 こまかいディテールをとばすとあまり面白くありませんね。詳細は近日中にアップします。


足拍子岳へ。かなりの急登でした。


雪壁をリードする清野さん  いろいろありがとうございました。


足拍子岳。次の頂でテン泊。テン場設置のトイレより撮影!?。


2日目は蓬峠へ向けての縦走。痩せ尾根越えやら新人ヒーヒー。すいません核心はその場にいた人しか見ることができません(単に撮る余裕がなかっただけですが)。


最終日の帰路。上部では視野もほとんどない雪と風だったのですが……


今回のルートです(1泊目の位置修正しました)。クリックすると大きくなります(どの写真も大きくなります)。
※その他の写真一覧をアップしました。

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msc_kiroku2 2005-2-27 23:50
メンバー 清野CL 門脇SL 細川 野口 西館章子 古屋 西館彰芳

ものすごい雪でした。
メンバー:清野CL 門脇SL 細谷 野口(記録) 西舘彰芳(追記) 西舘章子 古屋

 山行記というより敗退の記録です。
 26日21時東武東上線和光駅に集合、ですがなんやかんやあって出発は22時近く。それが原因か、予定のビバーク地(谷川ロープウェイ駐車場・冬山教室参加者はお馴染みの場所)までたどり着けず土合駅にビバーク。これが寒いのなんの……。翌27日は朝7時出でJRの第四湯桧曽トンネル手前を赤沢山へと登り始める。今年の雪は多い、しかもラッセル経験があまりないメンバーが多数を占め、なかなかはかどらない。登り出しが9時、3時間かけて標高にして250mほどしか登れない。なにしろ斜面では胸までの雪。崩して、膝でならして、ステップを作るのもひと苦労。しまいにはスコップでステップを作っての前進。これじゃ進まない……。それでもつぼ足、ワカン、アイゼン歩行とひととおり実践しつつ標高にして900mほどのところで傾斜がラクになったので、ここで雪上技術の訓練。
 清野さんからは肩がらみでの確保方法やピッケルをビレイピン(支点)に使う方法(スタンディングアックスビレイ)など、ひととおりの雪上技術の講義を受け、降りてきました。下りはわずか30分。地図上ではほんとにわずかの距離ですが、深雪のラッセルはどれだけ消耗するか、を実感できた1日でした。まあ、土夜発で谷川まで行っての1日訓練ですから、時間がないのは仕方がありません。
 14時には出発し、途中温泉で身体をほぐし、和光にもどったのが19時近く。細谷・野口は帰宅。他のメンバーは和光市近くで反省会。ここにはいったん家にクルマを置いてきた清野さんも参加。いつもクルマを出した人は反省会も参加できないのが気に掛かっていましたが、これなら問題なし。オダを上げる門脇さん他4名も十分1日を堪能し、和光から帰路についたのが21時過ぎでした。
 こういったなんでもない山は静かで楽しい。門脇さんが「この近くにブナ林のきれいな丘があるんだけど、あそこにテント張ってのんびり1日過ごしたいもんだ」と。来年には行こう、と盛り上がったのですが、なんやかんやで2006年は行けずじまい。来年はなんとか行きたいものです。(追記2006・3)


赤沢山の地図はこんな感じです。ルートを載せるとかなり寂しい感じです。



スタンディングアックスビレイ等の講習も。


ラッセル車に雪をかけられている清野さん。

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執筆 : 
msc_kiroku2 2005-2-3 23:50
メンバー:古屋 その他1名

 岳連の冬山教室に参加しているせいもあり、翌週の富士山の訓練にも備えるつもりで硫黄岳のピストンを計画した。一人で行くのも心細かったので友人を誘う。
 2日の22時に出発。諏訪南インターを降り美濃戸口へ向かう。途中から車道にもかなりの雪があり、夜の冷え込みのためかなり凍っていた。美濃戸口からはチェーンを巻き、林道を赤岳山荘付近の駐車場を目指し進む。轍はついているがこれだけの雪道を車で進むのは初めてのためハンドルを握る手にも力が入る。
 25時前に駐車場到着。他に登山者らしき車はない。車を降り空を見上げると満天の星空。
明日の好天が期待できそうだ。気温は氷点下10度、直ぐに車に戻り窮屈な車中で就寝。
途中寒さで何度も目を覚まし、その度にエンジンをしばらくかける。
 3日5時起床、6時出発、天候は残念ながらあまり良くない。トレースのついた林道を進み
林道終点地点で小休止、北沢を渡ると急に積雪が多くなり、途端に歩きづらくなりペースも落ちる。天候がよければこの辺りから大同心、小同心が見えるはずだがまったく見えず。
 何度か沢を渡り8時10分赤岳鉱泉に到着。人工氷壁のアイスキャンディーが目に飛びこんできた。アイスクライミングはクリスマスルンゼ以来ご無沙汰なのでやってみたくなる。
 赤岳鉱泉で30分の大休止、会の山行ではこんなに休むことはないんだろうなと思いながら
入り口の温度計を見ると氷点下15度、風もないせいかそれほど寒くは感じない。それとも
体が順応してきているのだろうか。
 8時40分硫黄岳目指し出発。一応アイゼンを装着するが、今考えれば赤岩の頭に出るまでつぼ足で十分で必要がなかったように感じる。一般ルートのためトレースはしっかりしており、先行者もいるようで思っていた以上に歩きやすい。大同心沢、ジョウゴ沢の入渓点を通過するが、いずれもトレースはなかった。樹林帯の中なので風もなく順調なペースで登れる。赤岩の頭手前の樹林帯を抜けると風と雪が吹き付けるようになり、ルートも途端に歩きづらくなりトレースの上から膝下まで足が埋まる。軽いラッセルになるが10時20分に赤岩の頭に到着するが強風と雪で視界は15m位か。天候はまったく回復する兆しはない。ここで引き返そうかなという考えが頭をよぎったが、せっかくここまできたのだからと気を取り直し、山頂に向かい歩き始めた。
 友人はここからアイゼンンを使用(これが正解だろろうな)トレースはほとんど強風により消されており、方向感覚もよくわからなくなってきたが、かすかに先行者の姿が見えてその後を追うように歩く。頂上の手前は岩雪のミックスになるためアイゼンの歩行に気をつけ慎重に進む。
 11時山頂到着。気温氷点下18度。先程見えていたパーティはガイドを含む中高年の女性5人で、写真を撮り直ぐに下山していった。
 私達はとりあえず休もうと思い頂上小屋に入ろうとするが、入り口が雪で埋まっていたためカドワックスで掘り返し、ようやく這って中に入った。中は強風と寒さとは別世界で、雪洞もかんな感じなんだろうかなと感心していた。直ぐにお湯をわかしコーヒーとカップラーメンであたたまった。あまりの居心地の良さに時間を忘れていたが、時計を見ると一時間近くたっており、そそくさと準備をし、12時下山開始。ちなみに小屋の中は氷点下3度であった。
 外は先程と変わらない視界の悪さであり、登ってきたトレースはもちろん消えていた。赤岩の頭まで来ると、次第に天候が回復し始め横岳への稜線がかすかに見え始めた。樹林帯に入るころには赤岳、阿弥陀岳も見えてきてあと一時間遅く登頂していたら素晴らしい景色が眺められただろう。日差しも戻り先程までの天候は嘘のようになり、13時赤岳鉱泉着。またまた大休止(笑)レンタル用のアイスツールを眺めながらコーヒーを飲む。
 来年は自分のアックスを買おうと決心した。それにしても休憩時間の長い山行だったが、たまにはこういうのもありかなと思う。
 13時50分赤岳鉱泉発。数名の登山者とすれ違い15時駐車場着。
 原村のぬるい温泉、「もみの湯」で暖まり帰路に着いた。
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