Welcome Guest 
山行記録 カレンダー
« « 2024 5月 » »
28 29 30 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 1
月別アーカイブ

-

カテゴリ : 
 »
執筆 : 
hirokoji8806 2009-8-7 0:00
日程:2009年8月7日(金)?8日(土)
山域:谷川山域/魚野川支流荒沢本谷
山行形態:訓練山行 沢登り
メンバー及び役割:須藤(CL)、山本(SL)、羽生田(装備)、戸田、白川(記録)

記録:
 7日21:00荻窪駅北口集合。商店街、住宅地の狭い道路を右折、左折してあっという間に谷原。須藤さんは裏道に精通している。そして関越高速道路を経て23:30にはJR中里駅に到着していた。1年前には名前も知らなかったのに、すっかりなじみの駅になっている。入山祝い、明日の沢について語り合う。
 8日は5:50起床。朝食、身支度をして荒沢山ふもとのロッジ前の駐車スペースに車をデポする。7:00出発、魚野川沿いの林道を進んだ。途中川で釣りをしている人がいた。荒沢出合に7:30に到着して、橋の袂から右岸に降りる。狭くて水量も少ない。この奥に遡行図に描かれているような広がりのある沢が続いているとは想像も出来ないほど貧弱な入渓点で、本当にここでいいのか半信半疑であった。
 最初の『ナメ滝3m』は左側を上がった。岩はヌメヌメしていてずるずる滑る。釜のへつりも水中の岩の方が滑りにくかった。その後は釜、小滝、ナメの連続。ヌメリでテカテカ光る岩もあってぞっとする。黒くて小さい堰堤を越して、次はチョックストーンの滝。落ち口の右横に表面がヌルヌルした流木が立てかかっていた。須藤さんはこの木を上がり、後の4人はそれより少しは滑りにくそうな流れの左側を登った。 
 
                        倒木を登る須藤さん

 8:10大きなチョックストーンの滝に出た。須藤さんが大岩右手の直登を試みるが、茶色の岩がとにかく滑り、ランニングビレイを取れるような場所もないとのこと。数メートル戻って、右の岩壁を巻くことになった。羽生田さんがハーケンを打ってビレイ、須藤さんがリードで行く。途中一箇所で、ハーケンを打ってランニングビレイを取り、8:30に突破。私たちはタイブロックで通過した。ここの岩は日が当たっていたせいか、思ったほどには滑らなかった。ハーケンを回収しながら羽生田さんが上がってきたのが9:00。滝1つ越すにも結構時間がかかる。
 
                        リードで登る須藤さん
 
                        2番手戸田さん

 目の前には、またチョックストーンの滝、大岩4mである。落ち口の大岩がハングっている。須藤さんはそのすぐ右を登った。背が高いと1歩が大きく有利だ。後の4人は左から上がった。登り方は五人五様だ。上がって休憩10分。また次のチョックストーンに取りかかる。釜が意外と深い。よく見ると釜の出口を流木がふさいでいた。そのことに気がついた山本さん、羽生田さんが枝々を掻き出すと水が引き、隠れていた石が姿を見せた。上がった所が二俣、左を行くとさらに二俣、その右が『前の大滝25m』だ。9:40に到着。

 ここでは戸田さんがビレイ、釜の左をへつって須藤さんがリードでいく。


 一段目の滝の落ち口に小さな釜、その右壁にランニングビレイを取って、さらに2段目の滝を上がった所、50mロープいっぱいの所で須藤さんが支点を取ったが、様子をみていた山本さんがロープが屈曲しすぎているから・・・とフリーで登り、釜の所に立ってロープが流れるように中継してくれた。始めにタイブロックで上がった私が、2段目の滝に取り掛かると、山本さんがピッチを切り、二番手の羽生田さんに合図をして、ダブルで移動できるようにしてくださった。山本さんいわく、「須藤さんが4人いればするする行っちゃうんだけど・・・、時間短縮ね。」うーん、ごめんなさい。世話かけます。

 
                         一段目の滝を登る羽生田さん

 この2つの滝はどちらも左側を登ったが、特に2段目はヌルヌル!しかも岩は逆層でめちゃくちゃ滑るので、左の土壁との縁ぎりぎりの場所を上がった。全員の登攀終了は10:55。
 
                   2段目の滝。左上に小さく見えるのが須藤さん
  
 釜、小滝、ナメ、滑る岩。次々現れ、遊びがない。11:25、滝を上がると目の前に『2段の滝65m』。その上には空が広がっていて、遡行の終了点が近いことを期待したが、まだ全体の半分程度という。ここにも倒木の山。流木が徐々にたまったというよりも、大水で上からドカンドカンと落っこちてきて積まれたという感じである。
 
                   2段の滝65m。空が広がっていた。

 滝の右も左も手に負えない。しかもその上にまた次があるという。休憩15分の後、左側を高巻くことになった。急斜面で、土壁はずるずる崩れそう。一度沢に下りようとしたが、偵察に行った山本さんが、ここはまだ滝の途中だという。再度高巻く。たっぷり高巻いてもう大丈夫だろうと降り立った沢は結構狭い。しかも少し下に二俣が見え、右の土壁には踏み跡もある。その踏み跡をたどってさらに高巻き、右俣の様子を見ると、細く、さっきの左俣の方が開けているという。棚で作戦会議。眼下に私たちが入渓前に見た釣り人の姿が見える。まだこの程度しか上がっていないのかとガックリ。しかし山がこれほど迫り出ているからこそ滝の連続だったのだと気づかされる。 
 右か左か?コルへ突き上げる本谷の手前に遡行図にない枝沢があって、それがこの左俣なのではないか?という意見もあった。羽生田さんの秘密兵器(GPS)にご登場を願って調べてみると、正解は右俣であろうとのこと。12:30再度高巻き開始、12:40に右俣に降り立った。高巻き開始からちょうど1時間。急斜面で土も脆く、崩れやすい。しかも木の枝を跨ぎ、枝を潜るの連続で疲れた!休憩中には虫に喰われ、耳、顔が痒い。
 やれやれと沢の上部を見ると滝がある。また、山本さんが偵察に行って下さった。これは右俣であり、私たちは高巻いている間に、『奥の大滝』も越えてしまったらしいとのこと。戻るか、それともこのまま進むか?皆判断しかね、CL須藤さんに決定をお願いして、遡行図にない枝沢をそのまま進むことになった。850m地点。標高1100mのコルまで、あと250mの高低差である。
 しばらく進んだ後、13:00に沢を後にしてコルを目指す。これも先ほどの高巻きと同じようにしんどい。途中で戸田さんが蜂(これは後にアブであっただろうとされた)に襲われる。あっという間に3箇所も刺されたという。瞬く間に腫れてしまい、小休止して治療する。
 14:45荒沢尾根にたどり着いた。休憩後尾根を反れないように気をつけながら下降開始。ところが、目の前に見えていた関越自動車道がどんどん遠くなる。気をつけていたはずなのに、いつしか右側の支尾根に入り込んでいた。また作戦会議の結果、50mの高度を登り返して、予定のコースに戻ることになった。15:55に開始し、1000mの分岐地点に16:20到着。ヘロヘロである。
 再度尾根に沿って、気をつけながら下っていったものの、今度は左に寄り過ぎ、このままでは谷に下りてしまうという。尾根と空の境界線が視界の左上に見える高さを維持しつつ、急斜面の木の枝や根っこ、草を絶えずつかみながらのトラバースが延々と続き疲労度は増していく。最後はなだらかな茂み中を歩いて、18:06何とか明るいうちに林道にたどり着くことが出来た。林道を少し戻ったところに小さな沢があった。これは北カドナミ沢か?車に戻ると服もザックも泥だらけでとにかく臭い。あちこち虫に刺されていて、とにかく痒い。
 後はお定まりのコース。岩の湯でさっぱりとしてから、越後湯沢の中野屋でへきそばを堪能して帰路についた。JR荻窪駅22:20解散。帰りの運転は須藤さんと山本さん。皆さん本当にお世話になりました。見かけによらず厳しい沢の醍醐味を味わい、終わってみると面白かった。

カテゴリ : 
 »
執筆 : 
hirokoji8806 2009-7-28 0:00
日程:2009年7月28日(火)
山域:奥多摩 海沢
山行形態:自主山行・沢登り
メンバー及び役割:中山SL/装備,片倉,白川記録

記録: 
 前日、片倉さんから電話連絡。「場所変更で、海沢になりました」。「それってどこの沢?どんな沢?」「え?泳ぐ沢?」カメラ防水じゃない。どうしよう・・・。HPをチェックすると景勝地、散策、釣りというのがほとんど。沢登の記録を見つけて読んでみると、なるほど泳ぐようだ。
 JR青梅線立川発7:20の列車で合流。早速リーダーの中山さんから、遡行図のコピーを戴いた。先週末にも沢に行っていて中1日であるのを配慮して、易しい沢を選んでくださったのだ。
 奥多摩駅からはタクシーで林道半ばまで入り、身支度を整えて9:20出発した。右岸の壁の上を沢に沿って林道が通っているので、必要があれば高巻きに利用できる。沢中のがっちりした堰堤を越したことを確認し、ガードレールの間から沢に下降した。おそらく天地沢出合の辺りである。
 遡行始めの下部瀑流帯(『東京周辺の沢』白山書房による)は淵と釜と小滝が続く。早速1つ目の淵から泳ぎである。渡渉の練習。

ロープを引いて泳ぐ中山さん

ロープにザックをつないで1mのところをエイト結びしてハーネスにつけ、先に行った中山さんにロープを引っ張ってもらった。ザックが浮袋になってくれる。左壁伝いに水中を歩いたら、結構行けて泳ぐ部分はそんなに多くはなかった。小滝の下まで行き、流れの左を上がる。中山さんは岩の隙間にハーケンを打ってセルフを取っていた。これが基本なのだと思った!
 次の淵はロープに中山さんのザックをつけて、それを浮き袋にして、順番に通過する方法を教えていただいた。1人がたどり着いたらザックを戻して、次の者がまた浮き袋にするのである。しかし何と7割方、歩けたのである。水嵩は意外と少なかった。であっても2通りのやり方を教えていただけたのはよかったと思う。

中山さんにロープのつけ方を教えていただく

 3つ目の淵は水深がかなりあり、足は沢底に届かなかった。ここはそれぞれが泳いで通過した。流れは緩く、水は透き通っていて、しかも温くて気持ちがいい。癒し系?優しい沢だ。靴履なので、足の裏で水を蹴れないのが物足りないけれど、こじんまりとした平泳ぎでもそれなりに進むので結構楽しめた。
 10:27ちょっとした河原で休憩。小滝は簡単に登れるものばかり。苔の緑も美しい。さらに行くと左岸に井戸沢の滝。水量もたっぷりあって綺麗だ!通過は11:10。その後は石を積んで固めたような堰堤にたどり着いたが、登る必要もないということで、左手前を上がって林道に出て、そのまま東屋までいき、11:25に到着、小休止。途中の林道からは水際に座る釣り人の姿が見えた。林道を歩きながら、ここと思う所から沢に下りればよいのだから、釣りにはもってこいの場所といえる。
 東屋の先は探勝路で、橋を渡ると三つ釜。下の釜を入れると釜は4つ。滝の直登は出来なさそうなので、そのまま右手から階段を登って、その先から沢に入った。
 程なくネジレの滝で12:08到着。最初の滝は釜が深く、岩がまっすぐに立っているので、直登はできない。左側の岩を上がり、トラバースした後、左右の手にそれぞれ残置シュリンゲを持って下り、滝の落ち口に降りた。2つ目の滝は、右壁を中山さんがリードして下さった。 

リードで登る中山さん

カラビナ通過中の片倉さん(上から撮影)

 私はカラビナの通過で手こずる。左側にチムニーがある場所はバランスが取りにくいが、体を横にして押し付けて登れば行ける。しかしそれもフォローで登るからであって、滑り落ちたら下の釜まで落ちかねない高度感とルートを探りながらのリードはやっぱり厳しいだろうなと思わされた。
 最後は不動の滝。ちょっとこれは登れない。中山さんの分析は「この滝は落ち口の下がハングしているので、下から登るのは無理。上から懸垂下降で降りてきて、トップロープで登るしかない」。というわけで、12:50右に大きく高巻いて帰ることになった。

落ち口からの一段目は水流の後がハングっている。苔が美しい。

 すぐに踏み後発見。急な斜面はコンクリートで固め、足場もつけられていた。東屋で装備を解いていたら、雨。観光客の一団がやってきて、インストラクターの説明を聞きながら、三つ釜のほうに消えていった。林道を下り、そのまま奥多摩駅まで歩く。電車は1時間に2本。待ち時間でザックの中を整理して乗車、立川の韓国料理のお店で反省会の後解散した。中山さん、有難うございました!!

カテゴリ : 
 »
執筆 : 
hirokoji8806 2009-7-10 0:00
日程:2009年7月10日(金)夜?7月12日(日)
山域: 奥秩父/一之瀬・大常木谷
山行形態: 訓練山行・沢登り
メンバー及び役割: CL/食当:戸田、SL:羽生田、装備:清野、記録:白川

記録:
 7月10日20:30青梅線の中神駅集合。立川から3駅の近さでありながら駅前ロータリーは人通りもまばらで集合するには最適である。コンビミで買い物をして青梅街道を一路丹波山村へ。暗くて曲がりくねった道も戸田さんの運転は快適である。道の駅「丹波山温泉」にてビバーク。
7月11日の起床は5:00を過ぎていたと思う。朝食と身支度を済ませた後、車でオイラン淵の駐車スペースへ。すでに1台停まっていた。6:45市ノ瀬川橋の袂から入渓し、清野さんを先頭に遡行開始。

 第1の淵は右側の岩壁に手を掛けながらに丸太の上を進むが壁に手が届かなくなると、後続3名は立て続けにドボン。胸までつかる深さであった。
次のゴルジュでは泳ぐことになった。時間は8:00清野さんがロープを引きながら右岸側から左岸側に泳ぎ、水中の立ち木につかまるが流れが急で、水の落ち口に上がれない。3回試みた後断念、右岸の岩壁を巻いた。

                        水流突破を試みる清野さん

                        右岸の岩壁を巻いている羽生田さん
小さな河原が左側にあり、その先を右折すると細長いゴルジュが見えた。8:30泳ぐには流れが急であり、羽生田さんのリードで右側の岩壁を巻いた。

 9:10河原で休憩。
 ナイアガラNo.1は右岸の斜面に足を置きながら進むが、何せ岩がすべる。特に黒の中にオレンジ色の筋のある岩は要注意であった。ずるずると滑って水の中に引き込まれると深みに流され、沢底に足が届かない。流されながら右岸に戻り、今度は落ちないように慎重に進んだ。清野さんから流心の説明を受ける。
 10:45大常木沢との分岐にたどり着く。一之瀬川本流は水量も多く、滑る岩が多かった。4時間もかかってしまい、自分の未熟さを思う。
 緩やかなナメをしばらくいくと、五間の滝であった。
 釜の右をへつった後羽生田さんがリード。でもホールドもスタンスもバッチリでロープは不要だった。 
 次の千苦の滝は右側を高巻いた。滝の落ち口の高さまで上がると、たいていトラバース道があるものだと清野さんからアドバイスを頂き、実際にその高さまで行って左側を見ると滝へまっすぐに向かう踏み跡があった。落ち口手前でさらに上がって、滝の右側を通過。
 山女魚淵は倒木で荒れていた。その倒木の中を通過。早川淵は倒木の上を歩いて通過。丸太が滑りそうではらはらした。
 小滝をいくつか越えた後のモミジ窪であろうか、釜の先に滝があって、羽生田さんが直登した。残置シュリンゲを鐙のようにして登ったとかで、我々の高巻きよりも早かった。

 そして次の不動の滝。初めの滝は、右側手前の岩壁に取り付いて、羽生田さんのリードで上がった。始めの足場がわからなくて、後続の者もその都度清野さんからアドバイスを受けた(写真)。しかし2段目の滝となるともう高巻きしかなかった。滝の左手前を上がって、懸垂下降で沢に降り立ったが、下降点の様子では左岸の方を高巻いた方が楽なようであった。 その後はナメ滝やごろごろした石の河原。御岳沢出合を過ぎると、本日の目的地会所小屋跡へと思いは走る。なかなかそれらしき場所が出てこないので休憩し、見落としたのか?など協議、地図などを見た。気を取り直して出発。さらに10分程行くと左手に手ごろな広さの台地が現れた。14:40到着。
 タープを張って、幕営準備をした。また、枯れ枝や枯葉が地面を覆うようにたくさん落ちていたので、拾い集めて焚き火をした。一度はからからに乾いていたであろうそれらも前日までの雨で湿っていて火がつきにくい。
 夕食は戸田さん特製のタイカレー。野菜がたくさん入っていてとても美味しい!!評判のカレーが味わえて幸せ!その後も焚き火を囲み21:30までまったりとした時間を過ごした。小枝はいくらでも落ちている。日常の慌しさが嘘のようで、無心で火を見つめている時は貴重な気がした。
 翌朝は6:00起床。すでに羽生田さんは、焚き火守に徹しておられた。朝食はラーメン。7:45幕営地の確認をして、出発。枯れ枝が処理されて台地はかなり整備された。環境保護問題に熱心な方たちの中には、焚き火は犯罪であるような言い方をされる方もおられるが、人の手が入らず荒れたままの状態であることを考えれば、この程度の整備はやった方がいいのではないかと思う。地面が見えるようになった台地をみると縁に捨てられているガラス瓶やさびついた石油缶が気にむしろなった。
 帰路は大常木林道である。8:22コルに到着して休憩、その後の林道は2箇所で崩壊していた。1つ目は倒木群の上をまたいで通過、2つ目は涸れ沢の所で、そのまま支流へと下降し、11:35竜喰谷出合(1480m)。 
 小休止の後、谷に入り小滝や滑を下降。石の上を覆っている黄緑色の苔がきれいである。黒い石が滑る。中の平沢出合からは水量が増えた。曲り滝あたりは高巻いた。ロープは必要ないのかなと思っていたら、大きな滝に行く手を阻まれる。見下ろすとはるか下方に釜が見えた。左側の切り立った崖にせり出している立ち木に支点を取った。いつも思うことだが清野さんのロープ捌きは手際よく見事だ。50mロープが下まで届くか心配。でも届いて、懸垂下降となる。直立した壁の下りは高度感もありハラハラした。着地後、足場の安定する場所までそのまま移動したが、歩き始めの斜めの岩が滑りロープの助けを借りた。下駄小屋ノ滝12mであったと思われる。
 その後もひたすら下って11:35一之瀬川出合に到着。小休止、装備を解いて川を渡り河岸を登り、一之瀬林道から、徒歩で車に戻った。
 帰りは丹波山温泉に立ち寄ってから昭島で反省会。戸田さんはわずかな時間で自宅に車を戻し、洗濯をして合流。実に働き者だ。
 今回の沢でも学ぶことは多かった。流心と伏流について、岩壁でのスタンスの取り方、水流が強い落ち口の横断の仕方など(もっとも理解することと出来るということは違うが)。また、個人的には岩は滑るのが当たり前という覚悟がついた。
 清野さん、羽生田さん、戸田さん本当に有難うございました。

カテゴリ : 
 »
執筆 : 
hirokoji8806 2009-4-20 0:00
日程:2009年4月20日(日)
山域:丹沢/水無川水系・セドの沢右俣
山行形態:沢登り・個人山行
メンバー及び役割:CL:門脇、新屋、装備/記録:白川

記録:
8:00渋沢駅集合し、バスで大倉に行く予定であったが、出発が1時間遅れたので、戸沢に着いたのが10:05であった。身支度をして10:35に出発。水無川本谷のF1は11:00であった。ここは流れのすぐ左を登る。岩がぬるぬるしている。なるべく水の中を遡行し二俣を右へと入る。セドノ沢右俣である。じきに何ということのない釜があった。普通は左側をさっさと登ってしまう所なのだが、門脇さんは違う。なるべく難しい所を行かせたいらしい。右からへつるように指示すると自らさっさと通過してしまった。二番手の新屋さんは粘ったもののついにはドボン。白川は諦めも早く、さっさとドボン。ドボンは何度でもOKという気分になる。
岩が樋状になっている滝では左側のクラックを登った。私は水流に近い所は岩が滑るし、安定したガバが探せずもたついた。次の2段滝では滝の右側を直登し、滝の落ち口くらいの高さから左の落ち口に向かってトラバース。途中岩がハングっていてスタンスを確認しながら進んだ。私はいけないとわかりつつAO。始めの滝からリードをする度胸はなく、すべて門脇さんに頼ってしまった。
そしていよいよ大滝である。流れの左側を登る予定であったが、上部の立ち木が1本枯れて横倒しになっていた。登っているときに落ちてきたらおしまいである。門脇さんもしばらく思案。で、最終的には左の手前の土の斜面を高巻きすることになった。リードは新屋さん。ロープとハンマーを持ってするすると上がっていった。途中で50mロープが足りなくなって、支点になる木に固定し、さらに進んでいった。登りはじめの数メートルの土は硬くて蹴り込めず滑りやすい。私はハンマーのブレードを刺しながらやっとの思いで上がった。
 新屋さんは倒木を下に落とそうとルートを探したそうだが、わからなかったそうで、残念がっていた。
そういえば、大滝の手前で門脇さんが鹿の角を拾った。ガチャをぶら下げるのにいいそうで新屋さんが使うことになった。写真はその鹿の角の記念写真である。

 大滝を過ぎてからは沢沿いを歩いて3:00頃涸れ棚を右へ行って正次郎尾根を下った。4:00林道の終点に戻り装備を解いた。

カテゴリ : 
 »
執筆 : 
hirokoji8806 2008-11-29 0:00
日程:11月29日(土)
山域:丹沢/水無川流域モミソ沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:須藤(CL)、山本(SL)、羽生田、戸田、白川(記録)
記録:
 列車が秦野駅を過ぎた頃、突然気がついた。アイゼンがない!ザックを開けるが、手に取った記憶がないのだから、入っているわけがない。今日の目的はアイゼントレーニング。いっぺんに気持ちが落ち込んだ。
集合場所の渋沢駅で事情を話すと、「せっかく来たのだからいきましょう。懸垂岩の訓練のときは貸しますよ」とおっしゃる方や、「沢は靴でいけるから」とのリーダーのお言葉に押し出されてバスに乗り込んだ。車窓から見ると丹沢山塊の頂上付近を黒っぽいガスが覆っていた。皆さんといっしょに行けるのはよかったものの、入れ忘れたことが悔やまれて、気持ちは重かった。
8:30過ぎに大倉バス停出発して、9:30にモミソの懸垂岩に到着した。すでに10名余のパーティーが登攀訓練を行っていたため、先に沢トレーニングをやり、戻ってきたときに使えるなら岩トレを行おうということになった。大岩の左側の狭い沢。以前登攀訓練で何度かすぐ横を通っていたのに、これがモミソ沢とは気がつかなかった。
 10:15入渓。入ってすぐの滝は巻いた。重登山靴なので水にぬれるわけにはいかない。その後は、落ち葉の絨毯。足を置くと水がにじみ出てくる所はあったものの、冬枯れで水量もたいして無く、岩についている緑や黒の苔にすべらないように気をつけながら進んだ。
 冬山のためのトレーニングなので、皆手袋をして登ったが、厚手の手袋に重いザックと徹底した装備で臨む羽生田さんの姿に、雪山への意気込みを感じ、スキルアップのためには1つ1つの機会を大事に利用してしてということを学ばされた。岩肌のわずかな出っ張りにアイゼンの前爪を引っかけて、するする上る皆さんであったが、重登山靴のみの私はつま先が外れそうで、はらはらすることもあった。
小さな沢だけに、距離もそう長くはない。12:00に最後の大滝に来て、ロープを出すことになった。羽生田さんがハンマーでハーケンを打ち込んでセルフを確保し、須藤さんがリードで上った。淡々と上っていく須藤さん。しかし、終点の少し手前あたりは難しいようで、無念そうではあったが、残置のシュリンゲを手にして上り、さらにその上にあったハーケンに、私たちのためにヌンチャクをつけてくれた。
下から見ているとわからなかったが、フォローでその場所まで登ってみると傾斜があって、人工の手がかりがないと通過できなかった。全員が登り終わったのが12:45。この大滝の上はたいしたことはないということだったので、同じ道を下った。狭い沢は相変わらず薄暗かったが見上げるといつしか青空になっていた。途中の懸垂下降は3回。懸垂岩に戻ったのが14:55。朝いたパーティーが、続けて救助訓練をしていたので、装備を解いて帰ることにした。
Copyright 2001-2014 msc-jp. All rights reserved.