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執筆 : 
 2009-12-19 1:20
日程:2009年12月19日(土)?20日(日)
山域:広河原沢左俣
山行形態:アイスクライミング
メンバー及び役割:古屋(CL/記録)、木村、大浦、羽生田、清野

記録:
 19日 7:30船山十字路集合、すでに5,6台の車が駐車スペースに停まっておりテントも数張り。先週とはうって変わり、雪の林道のアプローチ。今回は荷物を背負って左俣を登るつもりだったが結局二俣にテントを張り先週よりもさらに楽。準備をしているとJCCパーティー4人組みが左俣へ入っていく。準備を整え9:40分に出発、二俣から左俣に続く踏み後を追う。おおよそ20分位でF1到着。ここでアイゼンを装着し先行のJCCパーティーを抜く。F2まで来ると単独の若いクライマーが登り返しているところで、声をかけるといつも一人で登っているとのこと。単独でアイスは大変だろうに。今考えればMSCに勧誘すればよかったかも・・・・
 F3からの連瀑帯は雪に埋もれた滝も多いがそこそこ凍っておりノーザイルで楽しめる。まあ、ショボイ氷といえばショボイのだが。下の大滝に到着すると単独クライマーがちょうど登り始め、一本目のプロテクションを取った後にフォール。目の前で目撃してしまった!墜落距離は3メートル位だろうが、特にケガは無いようだった。落ちてすぐには登りはじめる様子もなく、先にどうぞとすすめられたので、古屋リードで取り付く。二本目のプロテクションをきめるところでスクリューを落としてしまう。まだまだリードに慣れていないせいもあるが不覚。さらに後から気づいたが落ち口にもう一本スクリューをきめておけばよかった。潅木の残置スリングでビレイ。後続は中間で登ることになったが二番手の木村さんがかなり苦労している様子。ここまで来る間に、途中アイゼンが2回靴から外れどうも調子がよくなかったが、ここでもしっくりこない様子。そうこうしているうちに2度ほどフォール。いったん降り、大浦さん、羽生田さんと続く。再び木村さんが登るが、腕力をだいぶ消耗している様子。どうやら何とか登り、最後は清野さんがガシガシと上がってくる。この間1時間以上はかかり、下で順番待ちをしていたJCCパーティはしびれを切らし、引き上げていってしまった。単独クライマーは忍耐強く待ち続け、我々が登った後にすぐに登って来た。
 時間がかかりすぎたので、稜線に抜けるのは無理だろうとなり、清野さん、木村さんは下降に移る。古屋、大浦、羽生田はとりあえず上の大滝まで行き下降をすることにする。
単独クライマーもここで下降。ここから上はトレースもうすくなり滝はさらに埋まっている様子。30分も登ると上の大滝らしき場所に到着したがあまり釈然としない。いずれにしろここから左手の御小屋尾根に向かうトレースがあるのでわれわれはここで下降することにする。テン場にもどったのは17時近くになっていた。目的の左俣はほぼ登ってしまったので明日は古屋・大浦・羽生田は三ルンゼ、清野・木村はクリスマスルンゼへと予定をたてる。
 20日 三ルンゼパーティー3人は6:15に出発、本谷に入るとさらに積雪量が増しほとんどの滝が埋まっている。三ルンゼ手前の小滝を登るとそれまであったトレースも消えており、他のパーティーも雪で埋まる谷に見切りをつけ、ここで引き返したのだろう。それでも三ルンゼの入り口までなんとかラッセルし取り付きだけは確認したが、ここで撤退を決定。下降をし、手頃な10メートル位の氷の斜面で各自リードの練習をした。羽生田さんの温度計を見ると氷点下16度。やっぱり八つは寒いと実感しながら正午過ぎに下山開始。テン場に戻ると清野さん、木村さんも戻ってきており、クリスマスルンゼはJCCが取り付いてていて、さすがに昨日の手前取り付けなかったとのこと。かわりに武藤返しの滝で練習してきたようだ。テントを撤収し、船山十字路へ向かう。富士見高原の鹿の湯であたたまり、小淵沢駅前のそばやで軽く腹を満たし、帰路にむかった。(清野さんおすすめのうなぎやさんは17:00からの営業でまたしてもありつけなかった。)




F3あたり


12m大滝




クリスマスルンゼ 取付いてるのはJCCのみなさん。



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