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山行記録 カレンダー
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msc_kiroku2 2005-2-3 23:50
メンバー:古屋 その他1名

 岳連の冬山教室に参加しているせいもあり、翌週の富士山の訓練にも備えるつもりで硫黄岳のピストンを計画した。一人で行くのも心細かったので友人を誘う。
 2日の22時に出発。諏訪南インターを降り美濃戸口へ向かう。途中から車道にもかなりの雪があり、夜の冷え込みのためかなり凍っていた。美濃戸口からはチェーンを巻き、林道を赤岳山荘付近の駐車場を目指し進む。轍はついているがこれだけの雪道を車で進むのは初めてのためハンドルを握る手にも力が入る。
 25時前に駐車場到着。他に登山者らしき車はない。車を降り空を見上げると満天の星空。
明日の好天が期待できそうだ。気温は氷点下10度、直ぐに車に戻り窮屈な車中で就寝。
途中寒さで何度も目を覚まし、その度にエンジンをしばらくかける。
 3日5時起床、6時出発、天候は残念ながらあまり良くない。トレースのついた林道を進み
林道終点地点で小休止、北沢を渡ると急に積雪が多くなり、途端に歩きづらくなりペースも落ちる。天候がよければこの辺りから大同心、小同心が見えるはずだがまったく見えず。
 何度か沢を渡り8時10分赤岳鉱泉に到着。人工氷壁のアイスキャンディーが目に飛びこんできた。アイスクライミングはクリスマスルンゼ以来ご無沙汰なのでやってみたくなる。
 赤岳鉱泉で30分の大休止、会の山行ではこんなに休むことはないんだろうなと思いながら
入り口の温度計を見ると氷点下15度、風もないせいかそれほど寒くは感じない。それとも
体が順応してきているのだろうか。
 8時40分硫黄岳目指し出発。一応アイゼンを装着するが、今考えれば赤岩の頭に出るまでつぼ足で十分で必要がなかったように感じる。一般ルートのためトレースはしっかりしており、先行者もいるようで思っていた以上に歩きやすい。大同心沢、ジョウゴ沢の入渓点を通過するが、いずれもトレースはなかった。樹林帯の中なので風もなく順調なペースで登れる。赤岩の頭手前の樹林帯を抜けると風と雪が吹き付けるようになり、ルートも途端に歩きづらくなりトレースの上から膝下まで足が埋まる。軽いラッセルになるが10時20分に赤岩の頭に到着するが強風と雪で視界は15m位か。天候はまったく回復する兆しはない。ここで引き返そうかなという考えが頭をよぎったが、せっかくここまできたのだからと気を取り直し、山頂に向かい歩き始めた。
 友人はここからアイゼンンを使用(これが正解だろろうな)トレースはほとんど強風により消されており、方向感覚もよくわからなくなってきたが、かすかに先行者の姿が見えてその後を追うように歩く。頂上の手前は岩雪のミックスになるためアイゼンの歩行に気をつけ慎重に進む。
 11時山頂到着。気温氷点下18度。先程見えていたパーティはガイドを含む中高年の女性5人で、写真を撮り直ぐに下山していった。
 私達はとりあえず休もうと思い頂上小屋に入ろうとするが、入り口が雪で埋まっていたためカドワックスで掘り返し、ようやく這って中に入った。中は強風と寒さとは別世界で、雪洞もかんな感じなんだろうかなと感心していた。直ぐにお湯をわかしコーヒーとカップラーメンであたたまった。あまりの居心地の良さに時間を忘れていたが、時計を見ると一時間近くたっており、そそくさと準備をし、12時下山開始。ちなみに小屋の中は氷点下3度であった。
 外は先程と変わらない視界の悪さであり、登ってきたトレースはもちろん消えていた。赤岩の頭まで来ると、次第に天候が回復し始め横岳への稜線がかすかに見え始めた。樹林帯に入るころには赤岳、阿弥陀岳も見えてきてあと一時間遅く登頂していたら素晴らしい景色が眺められただろう。日差しも戻り先程までの天候は嘘のようになり、13時赤岳鉱泉着。またまた大休止(笑)レンタル用のアイスツールを眺めながらコーヒーを飲む。
 来年は自分のアックスを買おうと決心した。それにしても休憩時間の長い山行だったが、たまにはこういうのもありかなと思う。
 13時50分赤岳鉱泉発。数名の登山者とすれ違い15時駐車場着。
 原村のぬるい温泉、「もみの湯」で暖まり帰路に着いた。

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