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山行記録 カレンダー
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msc_kiroku2 2004-11-13 13:32
晴れのち曇り 気温15?20度 メンバー 清野CL 門脇SL 渡邉 扇原 菅原 細谷 西館(章子) 西舘(彰芳・記録) 古屋 
 前週の例会で急遽決定した幕岩での岩トレ。朝9時JR湯河原駅集合、菅原車とタクシー2台に分乗して幕山公園駐車場へ。到着9時30分と比較的遅かったにもかかわらず、駐車場にはまだ空きがあるという珍しい状況だった。  本日の予定は午前中悟空スラブでロープワーク、登攀(ビレイシステム、支点、三点確保、支点の通過など)、マルチピッチ体験、懸垂下降。午後は5.8?5.10ルートを選んで登攀練習の予定。ところが久しぶりの悟空スラブへの道は、利用者もほとんどないようで踏み跡すら定かではない。記憶を頼っての藪こぎは1時間以上に及び、到着して登攀練習を開始したのはほぼ11時だった。  悟空スラブは下2ピッチは傾斜が緩く、2ピッチ目終了点から左のほぼ垂直の岩を登り、岩上の太い木が終了点となる。最初門脇リードで2ピッチ目までロープを張り、古屋、西館(章子)、扇原の順で登る。セカンドの登攀は、登りやすいこともあって最初はどんどん登ってしまうが、これは不正解。ビレイ側の引き上げ速度に合わせて登るようにと注意された。  次にペツルのタイブロックを使用し固定ロープでの登攀訓練。途中支点をどうやって通過するかが課題となる。  支点のカラビナを通過するにはタイブロック上部のロープをビナに架けた後「そのロープの下から」ビナ上部のロープをはずすことで通過。ロープがビナに順架けの場合は比較的混乱がないが、逆架けの場合、またビナの向きが逆の場合等すぐにまごつくことになる。ゲレンデ下部での練習ではなんなくこなせても、傾斜のきつい支点支点では焦りもあり、手こずるメンバーも見受けられる。清野CLより「どんな状況でも掛け替えをスムーズにおこなえるように。革手袋をはめ目をつぶってもできるようになるまで練習するように」との指導あり。  その後ルートは垂直岩上方まで延び、タイブロック組3名に清野より借用したシャントで確保した西館(彰芳)が加わり登攀。支点からは8環での懸垂下降をおこない、2時ころ昼食。  食後も同じルートを使用しての登攀と下降をおこなう。ここでは支点到着後のセルフビレイとビレイ解除の練習。ここからの眺めは素晴らしく、たしかに悟空になった気分。天気もよく支点からは真鶴岬から初島、大島まで望めた。その後8環セットとセルフビレイ解除後、懸垂下降をおこなう。  ルートが長いために下降用のロープを途中で乗り換える必要があり、この支点には渡邉が待機。ここではs各人それぞれに注意を受けていたようだ。懸垂下降停止→セルフビレイ→8環解除→8環セット→セルフビレイ解除→懸垂下降……という一連の動作をスムーズにおこなうには、まだまだ相当な授業料を払う必要がありそうだ。  ビレイシステムについては、シングルとダブルのロープそれぞれの登攀と下降、セカンドとして引き上げられるのと、フィックスロープと確保器で登攀等、その違いを体験することができた。三点確保については菅原氏曰く「この傾斜ならふつうに歩いて登れる」というスラブだったため、登攀に注意力を欠いた点もあったように思う。ルートファインディング、立ち込み等問題のあった新人(自分を含め)が複数いた。  午後4時頃いったん撤収し下部のゲレンデに向かうが、時間は4時半をまわりそろそろ日も落ちてきたため、茅ヶ崎ロックとてんとう虫ロックを眺めるだけで下山。売店付近で着替え時に門脇の財布紛失が発覚。しかし後日無事届けられました。ご安心を。  その後タクシー2台で湯河原駅へ戻り、駅前から5分ほど離れた居酒屋にて反省会。さすがに海が近いだけに地物の魚のおいしさには特筆するものがある。なかでもマンボウとカワハギの刺身は絶品でした。7時過ぎに現地解散。    新人3名に扇原さんと、ほぼ半数が初心者であったため、新人の世話で終わってしまった方が多かったことを心苦しく思っています。訓練した技術の多くはゲレンデでなくても復習できるので、少なくとも次回には教わった内容は万全な状態にして参加しようと思います。  あと、登攀用にお借りしたシャントですが、登攀の確保用としてはロープの流れはあまりよくありません。あらためてカタログを見ると「プルージックなどセルフジャミングノットの機械的代用品」とあります。懸垂下降器の下にセットして、シャントから手を離すことですぐロックさせる。この使い方は有効だと思われますが、登りではハンドルの位置が安定しないために、姿勢によってはロック気味になるのかも知れません。実地で使ってみないと、道具の性格はなかなか理解できないものです。ちなみに登攀用具をすべて貸し出してしまった清野さんはルベルソで登っていました。これも用具の性格を理解しているからの応用なのだと思います。なお、翌日西館×2はさっそくタイブロックとペツルの環付きO環をサカイヤで購入しました。
悟空スラブのトップから懸垂下降する細谷さん。この高度感がわかるでしょうか?

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