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山行記録 カレンダー
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 2008-9-7 23:10
日程:2008年9月7日(日)
山域:丹沢 セドの沢左俣
山行形態:沢登り(訓練山行)
メンバー:戸田(CL)、羽生田(SL)、両角《充》、両角《夏》、白川、片倉、砺波(記録)

時程
8:00渋沢 ? 8:30大倉バス停 ? 9:20戸沢出合10:09 ? 10:45 水無川本谷F111:30 ? 12:00 13m大滝 ?14:00 8m
? 14:20書策新道 ? 16:15 8m ? 16:45書策小屋17:00 ? 18:00 戸沢出合 ~18:45大倉バス停

 山行当日は、午後からにわか雨の予報になっていたが、訓練なので安易に中止にしないと念を押され、天気予報を気にしないようにして渋沢に集合した。
 この時点の気温28℃。一時期よりは涼しくなったが、まだ暑い。前日の丹沢は動かない雨雲のせいでかなり降ったみたいで、山裾に雲をまとっていたが、恒例のバスの中でのアメダスチェックでも関東地方はごく弱い北風が吹いているのみで、大気の収束もなかったのでまあ最初は降らないだろうと勝手に推測した。大倉の吊り橋から水無川を見ても水は澄んでおり、増水もしておらずこの時点では一安心。
 9時20分に戸沢の出合に到着し、装備をセットする。慎重に装備をチェックするのも大事なことだが、素早くセットすれば、早く山に登れるのにと、この時間がいつも非常にもどかしい。ここで、両角《夏》さんの、カドワックス製沢シューズを見せてもらった。ソールのつま先がラバーで、それ以外はフェルトとなっており、現在最高の沢靴と考えられる。しかし、元キャラバン製とは思えない色づかいに、カドワックスの偉大なる才能の無駄遣いぶりを感じる。

 本沢の鎖がついている堰堤の上で、ナイロンパンツをたくし上げたところ、第1ヤマビル発見。実は、初めてヤマビルを見た。小さな生き物なので、これに気づくのは至難の業である、と思った。ヤマビルは、ハンマーですりつぶした。新しいハンマーの使い方を発見し、ちょっとうれしかった。暑いし、荷物が増えるのでネオプレーンのスパッツは家に置いたままだったが、次回の山行からは暑くても持って行くこととした。

 楽しそうに水線を遡行している先行パーティをうまい具合に追い越して本谷のF1に先にとりつく。気温20℃。リードで登り、支点を工作。久々だったため、実は、ビレイがかなり怪しくて、後から上げた自分のザックは、ビレイデバイスなしでザイルを引っ張りかなりつらかった。なんかつらいぞと、はっとして、ATCを装着した。焦ってハーネスから取り出したため、ハーケンを棚に流してしまった。今、振り返って、流したのがハーケンでよかったとは思うが、ハーネスに取り付ける順番を考えなければならない。


 次の13mでも支点のセットでまごつく。ハーケンがうまくリスにかまなかったのだけど、やっぱり段取りが悪い。
 ちょっと行ったところの書策新道との交差点で両角《夏》さんとはお別れ。気温20℃。だいぶ高度が上がっているのに、気温が下がらない。湿度が高いことを示しており、雨の危機が迫る。ここからは、残りのメンバーでの遡行となる。ここで第2ヤマビル発見。しかし、払って石の間に落ちてしまい殺すことはできなかった。8月に遡行した羽生田さん外のメンバーはルートミスをしたらしく今回はリベンジを兼ねていた。しかし、前日の雨の影響のためガレ場からも水が出ており、分岐の判断を誤り、またもやルートミスをしてしまった。確信が持てるところまで戻り、もう一度素直に遡行したところ、ルートミスをしなかった。突き上げた稜線には、鹿が食べないマルバタケブキしか生えていなかった。他に下草がなく全体を見渡せたため、フキの葉っぱである名前の由来に納得。

 書策小屋で装備を外す。ほっとする反面、やっぱりこの時間がもったいない。稜線にはフジアザミがぽつんと咲いていた。これも鹿が食べなそう。食害は1300mの稜線まで波及している。

 書策新道との交差点に忘れ物(笛)をしたことが発覚したため、選択の余地なく書策新道で下山。北の方から徐々に雷が響き渡るようになる。無事、忘れ物を回収し、戸沢出合まできたところで、とうとう雨が降り出し、林道が川になる。
 日が落ちて真っ暗になって、川になった林道を、走ったり、早歩きで45分ほどで大倉に到着。帰りは、電車が止まっているので、ゆっくり飲んでいたら、ちっとも復旧せず、大変な目に遭ってしまった。電車が止まったときは、酒など飲まず、早めに帰る方がよかったのかもしれない。
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