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山行記録 カレンダー
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msc_kiroku1 2008-9-14 22:40
山域:南会津桧枝岐川流域下ノ沢
参加者:須藤(CL、記録)、神戸
行程:
9月13日 16:00 小田急線成城学園前駅集合?首都高速?東北自動車道?
 西那須野塩原IC?R400?R121?R352?(内川)?23:00桧枝岐
 アルザ尾瀬の郷隣、(大きな)食堂の軒下にてビバーク
9月14日 7:00 駒ケ岳登山口駐車場?下ノ沢入渓点?二俣(源六郎沢出合)?
 15:00会津駒ケ岳山頂、駒ノ小屋泊
9月15日  7:00 小屋発?富士見林道?大津岐峠?9:20キリンテ?R352?
 10:20駒ケ岳登山口駐車場

1.遡行と渓相
 14日朝5時半に起床、7時前に登山口駐車場に着く。既に駐車場は満杯で駐車場の誘導係員から登山道の路肩に駐車するよう指示される。ハイキングマップには20台駐車可となっているが、100台駐車出来ると係員は言っていた。そんなに人気のある山なのかと驚かされる。沢支度をして登山道を少し降り、観光名所になっている“竜ノ門の滝”展望台へと続く道を進み、下の沢に架かる木橋から降りて入渓する。
竜ノ門の滝2段50mの直登は無理、その前の小さな滝の釜も水量が多いので、両方を巻くことにする。連日の雨で巻き道は荒れていて、滑りやすく気が抜けない。竜ノ門の滝を過ぎると空は完全に晴れ上がっており、秋空の深い青さが清清しい。

ガイド本ではここから第一、第二、第三のゴルジュと連続しているようになっている。ゴルジュというと沢床と両壁が岩盤で囲われている様を自分では連想していたが、行けども行けどもそのような様にはお目にかからない。沢自体が切れ込んでおり沢床は狭く、開けた感じがしない。深い森に囲われた沢という表現が合っている。開けていないためゴルジュと表現しているのかもしれないと思ったり、或いは自分のゴルジュの概念が通説と異なるのか判然としない。まあそんな定義はどうでも良いのだが、3?15mと小滝が次々と息つく暇なく現れてきて、その殆どが直登出来、飽きさせない。巻いたのは竜ノ門の滝と他の2箇所で、ロープを出したのは2箇所、内一箇所でランニングのハーケンを打ち残置した。


遡行していて不思議に思ったのだが、残置ハーケンがアンカーも含め全く見当たらなかった。見落としもあったのかもしれないが、初級者が同行していれば、ビレイすると思えるところは多々あったように思う。ここ数日の雨で水量が多く流芯を避けて登ったので難しく思えたせいもあるかもしれない。或いはまだまだ自分の力量不足故か..。
水が涸れる少し前から、詰め上げのルートを地形図見ながら慎重に進む。順調に行けば、藪漕き少なく登山道に出るはずだったのだが、自身の最近の遡行に違わず最後の枝沢を間違えたか、背丈以上ある笹薮に突入してしまう。全身もがき、息もあがること30分、小休止したところで、神戸さんが細い木に攀じ登り、湿原を発見、程なく登山道へ出で無事肩ノ小屋へ到着した。


2.その他、雑感
南会津へは自分自身、未だ山だけでなく全く行ったことが無い地域で、桧枝岐という地名に惹かれて行ってみた。自宅から行きも帰りも(渋滞で都内を抜けるのに2時間取られたが)7時間もかかる交通不便なところで静かな鄙びた感じのする良いところだった。沢自体は、観光名所の竜ノ門の滝以外は大きな滝は無く、小滝が下流から上流部へ次々と懸かかり、高度も順調に上げる沢登りの楽しさを凝縮したようなコンパクトな沢だと思う。遠い割りには大きな沢では無く、入渓者の痕跡も多くない。沢中での幕営適地は下、中流部の源六郎沢出合だが、ここだと一日目が物足りなく、足並みが揃えば、一日で詰め上げてしまうのが良いように思う。今回は山頂下の小屋(素泊まりのみ3,000円)で泊まったが、そのまま下山し民宿に泊まるのも良いかもしれない。ただ前夜泊日帰りでは、あまりに移動時間が長く、又桧枝岐という場所を楽しむためにも2日でゆっくりとした山行にして良かったと思う。桧枝岐は谷あいの稲田の中にあるよいところだった。

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