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山行記録 カレンダー
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執筆 : 
 2009-8-28 23:00
日程:2009年8月28日夜発 ? 8月30日
山域:南アルプス尾白川黄蓮谷右俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:古屋(CL) 木村(SL・食当) 大浦(記録)

記録:
8月28日 古屋車で東名、中央高速を移動 23:30竹宇駒ヶ岳神社駐車場着
8月29日 駐車場発 尾白川林道を経て入渓 五丈沢出会左俣台地でビバーク
8月30日 黄蓮谷右俣を詰めて駒ヶ岳、鋸岳の縦走路に抜け、黒戸尾根を下山、駐車場に戻る

8月28日 20:30 古屋車、大浦を東名大和バス停で拾う(一般車駐停車禁止につきマネしないように)。
21:00 木村をR20世田谷区烏山で拾い、中央道を韮崎まで走り、竹宇駒ヶ岳神社駐車場に23:30着。
テントを張り、入山祝いを軽く行う。明日の天気が心配だが、駒ヶ岳神社が何とかしてくれるだろう。

8月29日 5:00起床、6:00駐車場に車を置いて出発。尾白川林堂を歩き通して9:00入渓点着。他に1パーティが黄蓮谷に入渓する様子で、挨拶をする。入渓後、すぐに深い淵、大きな滑沢が現れて、スケールの大きさを実感する。心配していた天気も上々で、エメラルドグリーンの水と白い花崗岩の谷を眺めては、「いいねぇ」を連発する。
10:00倉掛沢出会、10:30噴水滝着。谷はスケールが大きく、美しいが残念なことに大きな滝は水に磨かれたようなツルツルの花崗岩、しかも逆層で登れそうもない。攀じる沢ではなく、眺めて感嘆すべき谷のようだ。
11:30尾白川本谷出会着。尾白川本谷も遡行対象になりそうな谷である。
12:40 千丈滝を右岸から捲いて滝上着、大休止とする。右岸から五丈沢が合流する地点の高台にビバーク好適地があるらしい。この先は傾斜が強くなり、岩ばかりの谷なので、他によいビバークポイントを見つけられそうにない。明日に備えて英気を養うという口実を作り、ビバークを決め込む。天気予報を信じて夜半に雨を予想しながら、タープを張り、夕食の準備などをしながら、入渓祝いに昼酒を飲む。薪になりそうな倒木、流木が豊富にあるので、焼畑農業まがいの大きな焚火をする。南アルプスの天然水割ブランデーが旨い。木村食当の「沖縄シリーズ」が旨い。夏の沢は実に楽しい、と思いつつシュラフに潜りこんでウトウトすると雨滴がタープを打ち始める。天気予報では今夜は雨、明日は晴れ。好天を期待しながら眠るが、夜半に雨脚が強まりながら、朝まで雨が続く。



8月30日 5時起床、雨は上がりつつある。行動が14時間を超える予定なので、早めに朝食をとり、行動開始。6:30坊主滝、ここも登れそうにないので捲く。



7:00黄蓮谷左俣が合流する。7:30、15m滝に至る。ここで初めてロープを出して左岸を登る。雲の中にいるために見通しがきかないが、右岸を登ればロープは不要だろう。
8:20核心部の奥千丈滝200 m 逆くの字滝に差し掛かる。奥千丈滝のここまでは滝をフリーで乗り越してきたが、ここは左岸から捲く。9:00奥千畳の滝を抜ける。
小滝が連続しているが、直登可能で乗り越して行く。10:15、烏帽子沢(多分)出会着。視界がきかないので、地図とコンパス、頼りない気圧計頼みの高度計で現在地を推定するが、インゼルなのか、烏帽子沢出会なのか判然としない。右に行けば間違いはないと判断して、右手の中間尾根を乗り越すと、途中に新しい焚き火跡がある。ここまで来ればビバーク可能であるようだが、少人数パーティしか泊まれないと思われるほど狭い。
地形図を見れば、標高線が込み合う地点であるが、まさしくその通りで、一歩登るのにも重力を感じるほど苦しい登りが続く。奥の二股、奥の滝3段60mも判然としないガスの中、左岸の高巻きを続ける。13:00、突然甲斐駒頂上直下、鋸岳への縦走路に出る。ここで沢支度を解いて、普通の登山者の姿に戻る。
13:30、甲斐駒ヶ岳頂上。写真を撮り、一気に下り始める。18:00、竹宇駒ヶ岳に到着。境内に湧き出している手水を飲む。清めるための水だが、かまわずに飲む。これが旨い。
18:30、着替えなどを済ませて駐車場を出発、途中「むかわの湯」で入浴。中央高速は夏休み最後の日曜のためか混んでいたが、早めに下道に降り、新松田で解散する。

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