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山行記録 カレンダー
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執筆 : 
 2009-9-25 23:10
日程:2009年9月25日(金)夜発?26日(土)
山域:谷川本谷 鷹ノ巣C沢
山行形態:沢のぼり
メンバー及び役割:山本(CL)、大浦(SL)、木村(記録)

記録:
 6:00 谷川温泉 ? 7:45 二俣 ? 8:15 鷹ノ巣沢出合 ? 8:45 C沢出合 ? 11:00 チョックストーン滝上 ? 14:00 俎?山稜 ? 15:50 オジカ沢の頭 ? 16:20 中ゴー尾根分岐 ? 18:00 二俣 ? 19:15 谷川温泉

 谷川温泉からの林道はヒルが発生しているので沢靴に塩をたっぷり入れて歩き出す。寝過ごしてしまったので出発は予定より1時間遅れ。二俣から沢に入り谷川本谷の巨岩ゴーロ帯を遡行する。途中、大きなイワナが何十匹もいる水溜りを発見。つかみ取りできそうなほどウジャウジャいる。鷹ノ巣沢出合にはレリーフがあるので分かりやすい。A沢の二俣を過ぎ暫く進むと前方が開けてくる。大きく開けたスラブ状のナメ滝が出現、これが鷹ノ巣C沢だ。



アクアステルスのフリクションを確かめながら、そろりそろりと登攀開始。水流沿いはコケでぬめっているが、それ以外は快適に登れる。時に四つん這いになりながらも順調に高度を上げていく。これでもかこれでもかとナメの連続。水平部分はまったくないので息があがる。最初の二俣を右に入り、次の二俣も右に入るとゴルジュ帯になる。ゴルジュ帯と言っても左側は開けているので圧迫感はない。登れる滝が次々と出てくるのでフリーでぐいぐい越えていく。そうこうするうちゴルジュ帯の出口チョックストーン滝に到着。




いくつかの記録を読むとチョックストーンの乗越しに苦労していたので慎重にいくことにする。下部スラブ帯に残置ハーケンがあったので、ここからロープを出すことにする。錆付いた残置では少々危ういので新たにハーケンを打とうとするが適当なリスがなく断念。3mほど上がると残置シュリンゲと支点があった。ここからスラブをトラバースしチョックストーンへ近づく。途中まったく支点なし。このままチョックストーンへ取付くのは少し怖かったので、唯一のリスにハーケンを打ち二人に上がってきてもらう。ここをビレイポイントとしてチョックストーン越えに挑戦。近づくとチョックストーン下部に残置ハーケン有り。抜け口に上がってみるとボロボロのシュリンゲが垂れ下がっていたのでA0で乗越した。シュリンゲは今にも切れそうな代物だし、ハーケンも先っぽしか岩に入ってなかった・・・知らないで登ったけど冷や汗ものだ。
ここからは水流の左側をやや巻き気味に登っていく。忠実に水流を詰めていくと俎?バットレスに突き当たる。岩場の直登は厳しいので右に廻り込むようにして稜線へとあがっていく。岩と草付のミックス斜面を登っていくと最後はかなり急傾斜の草付となる。フリーで行くのは厳しいのでロープを出す。潅木を支点にし草付?笹藪の直登。潅木や笹を頼りに登るがこれがなかったらちょっと登れそうもない。60mほどロープを伸ばすと俎?の稜線に着いた。稜線に出ると吹き付けてくる風で寒い。




踏み跡を辿り背丈ほどもある笹の中を進むとオジカ沢の頭に到着。稜線付近は雲で覆われ距離感がつかめず長く感じた。ここからはしっかりとした登山道になる。下山は中ゴー尾根を使う。かなりの急傾斜でとっても疲れたが暗くなる前に二俣に着くことができた。ヘッドライトを点け谷川温泉まで林道を歩く。暗く視界が悪いため何度か道を間違えながらも19時過ぎには駐車場へ戻ることができた。今回も13時間行動の長い一日であった。
スラブ・ナメ滝好きにはオススメの沢である。個人的には西ゼンよりも楽しい!アプローチと下山が長く、詰めが少々悪いので入渓者が少ないのかもしれない。
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